名古屋餃子

知られざる町中華の名古屋めし「名古屋餃子」が食べられる店舗を紹介

味噌煮込みうどん、ひつまぶし、どて煮など、観光で訪れた際はぜひ食べてみたい「名古屋めし」。多種多様なグルメがありますが、ご当地フードとしても人気の高い「ぎょうざ」は意外とないような気がします。

しかし、実は名古屋にも「ご当地餃子」が存在します。この記事では、意外と知られていないご当地グルメ「名古屋餃子」について解説。食べられる店舗も紹介しています。

玉ねぎが決め手！「名古屋餃子」

名古屋市にあるいくつかの町中華の老舗が、玉ねぎの甘みを味の決め手とした餃子を提供しています。このような餃子は名古屋独特のものとして「名古屋餃子」と呼ばれており、各店舗それぞれ独自の個性をプラスしたメニューを展開しているんですね。

「名古屋餃子」の特徴を示すとすれば、以下のようなものがあります。

• 玉ねぎが味の決め手
• サイズが普通の餃子より小ぶり
• 各店舗ならではの特徴がある

名古屋餃子の発祥

名古屋ならではの焼き餃子「名古屋餃子」の発祥は、昭和30年創業の中華料理店「夜来香」だといわれています。

創業当時の名古屋には焼き餃子を出す店がなく、研究を重ねて提供を始めたのが餡に豚肉と玉ねぎを使用した玉ねぎ餃子でした。

「名古屋餃子」が楽しめるお店3選

それでは、名古屋の町中華で提供される「名古屋餃子」のお店をご紹介します。「夜来香」で生まれた名古屋の焼き餃子は、その特徴を踏襲しながらも各店オリジナルの「ここでしか食べられない」餃子を提供しているんですよ。

夜来香（栄駅）

最初に紹介するのは、先述した「名古屋餃子」発祥といわれる「夜来香（エイライシャン）」。栄のプリンセス大通り沿いに構えるお店にはいつも人だかりができるほどの人気店です。

看板メニューでもある焼き餃子は、ひと口サイズが魅力。1人前10個ですが、2人で40個注文するお客さんもいるといいます。

小ぶりな餃子には玉ねぎのほかキャベツとニラなどの野菜と合い挽き肉が8:2の割合で入っており、口に入れると広がる独特の甘みが広がります。

ツウな食べ方は、一気に2～3個を口に放り込む「まとめ食い」。小さくて野菜が多いので、ぱくぱく食べられちゃいますよ。

香蘭園（伏見駅）

次に紹介するのは、伏見駅から徒歩3分ほど、御園座の裏通りにある「香蘭園」。こちらも創業70年にもなる人気の老舗で、テレビ番組「町中華で飲ろうぜ」でも取り上げられました。

香蘭園で提供される「焼き餃子」は定番人気のメニューのひとつ。ひと口サイズの餃子にはキャベツや白菜の代わりに大量の玉ねぎが使われており、まごうことなき「名古屋餃子」です。

17:00のオープン前には大行列ができるほどの人気店です。予約して向かうのがベターですね。

江南 柳橋店（国際センター駅）

国際センターにある昭和34（1959）年創業の中華料理屋「江南 柳橋本店」。名古屋の老舗ラーメン屋といえば名前が挙がるお店で、食べログ中国料理百名店にも選出されています。

「江南」で提供される餃子も、玉ねぎ入りの名古屋餃子。淡路島産などの玉ねぎを1日40～50㎏使用し、スライサーにかけてなめらかな食感のみじん切りに。ピリッと爽やかな玉ねぎの風味と、まろやかな甘みがじゅわりと染み出す絶品です。

ひと口で2つほど食べられる小ぶりサイズなのに、旨みがぎゅっとして食べ応え◎です。ラーメンと一緒にぜひ召し上がれ。

名古屋の町中華で「名古屋餃子」を楽しもう

いかがでしたでしょうか。提供店舗数も多くないためなかなか知られていない「名古屋餃子」。昔から愛され続けてきた名古屋の味をぜひ楽しんでみてください。