鰻は日本人の大好物。一般的に鰻の蒲焼きが食べられるようになったのは江戸時代と言われていますが、古くは室町時代から鰻を蒲焼きにして食べていたことが文献などから分かっています。
名古屋には、鰻を提供する飲食店が数多くあります。鰻料理の中でも「ひつまぶし」は、名古屋めしの一つとして愛知県民や観光などで名古屋を訪れる人々に親しまれています。
名古屋名物「ひつまぶし」の名店12選!一度は行きたい人気のお店を厳選
名古屋に来たら一度は味わいたい名物グルメ「ひつまぶし」。数ある名古屋のご当地グルメ「名古屋めし」の中でも代表格として知られていますね。 今回は、名古屋市内で食…
目次
名古屋名物「ひつまぶし」の特徴
ひつまぶしは、木製のお櫃(ひつ)の中にご飯が盛られ、その上に短冊切りにされた鰻の蒲焼きがのせられているのが特徴です。
ご飯が見えないほどに敷き詰められた鰻の蒲焼きは、その見た目と甘辛い醤油だれの香りが食欲をそそります。
お櫃がのせられたお盆には、お茶椀、出汁、薬味、香物、汁物などが添えられており、付属のしゃもじを使いお茶碗に移してから食べるスタイルになっています。
調査員F
お茶碗の中で何通りもの食べ方を楽しめる「味変グルメ」として知られていますね!
ひつまぶしを美味しく食べる5ステップ
ひつまぶしの食べ方に決まったルールはありませんが、下記の「ひつまぶしを美味しく食べるための5つのステップ」がある事をご存知でしょうか?
- まずはご飯を4分割
- そのまま食べる
- 薬味をのせて食べる
- 出汁をかけて食べる
- 最後は気に入った食べ方で
この5つのステップを知っておくことで、最初から最後まで美味しく楽しくひつまぶしを堪能することができます。まずはステップ1から詳しく解説いたします。
ステップ①まずはご飯を4分割
まずはお櫃に入ったご飯を、付属のしゃもじで十字に切り4分割します。このとき、上にのっている鰻も同じくらいの量になるように分けておくと良いでしょう。
お櫃の中を4つに分けたら、1/4の量のひつまぶしをお茶碗によそって、一杯目をいただきます。
ステップ②そのまま食べる
一杯目は、味を変えずにそのままいただきましょう。鰻の蒲焼きの香ばしい美味しさを堪能することができます。
外はパリッと中はふっくら焼きあがった香ばしい鰻の蒲焼きと、甘辛いたれのしみた熱々のご飯に箸が止まらなくなります。
また、テーブルに据えられている山椒を一振りすれば、香ばしさとともに爽やかな香りが口一杯に広がります。このまま全部食べてしまいたくなりますが、ぐっと堪えて二杯目に進みましょう。
ステップ③薬味をのせて食べる
二杯目は薬味を添えていただきます。多くの店で下の3つの薬味が用意されています。
- ネギ
- わさび
- 海苔
ネギとわさびが甘辛い蒲焼きにピリッと爽やかなアクセントを加え、海苔の風味が鰻の香ばしさをさらに引き立ててくれます。
それぞれの薬味を楽しむもよし、3つの薬味を全種類のせて食べるもよし、好みにアレンジできるのがひつまぶしの魅力です。一杯目と全く違った味わいのひつまぶしを楽しんだところで、お待ちかねの三杯目です。
ステップ④出汁をかけて食べる
三杯目は、出汁をかけてお茶漬けでいただきます。昆布やかつお節で丁寧にとられた出汁をかければ、さらに風味豊かなひつまぶしに出会えます。
名古屋の飲食店では、かつおや昆布の合わせだしに酒や塩などを加えた出汁を使うことが多く、店ごとに特徴のあるこだわりの出汁茶漬けを食べることができます。
蒲焼きのたれが溶けた出汁茶漬けは、香りの良いまろやかな美味しさでサラサラと食べられ、残った薬味や香物とともにいただくと、口の中をさっぱりとリセットしながら食べることができます。
ステップ⑤最後は気に入った食べ方で
最後の一杯は、お気に入りの食べ方でしめましょう。そのまま食べるか、薬味を使うか、出汁をかけるかはあなた次第です。
調査員F
最後は出汁の代わりに煎茶をかけたお茶漬けでしめるという人もいます。出汁茶漬けに比べて蒲焼きの甘さが抑えられるので、あっさりとした味わいになります。
最近では、下のような新しい四杯目の食べ方を提供している店もあり、個性豊かな四杯目のひつまぶしが名古屋中で誕生しています。
- 卵かけ
- とろろかけ
- 梅干し添え
- 塩だれ
ひつまぶしの発祥は?
鰻の蒲焼きは大昔から食べられていますが、ひつまぶし自体は明治、大正の頃から、飲食店で提供されるようになったといわれています。
今では名古屋名物として有名なひつまぶしですが、その発祥や成り立ちについては諸説あります。
三重県発祥説
養鰻が盛んな三重県でも、かつては天然鰻がよく食べられていましたが、天然ゆえにサイズがバラバラで、太すぎる鰻は身がかたいため商品にできず「まかない」として食べられていたといいます。
その際、かたい鰻を食べやすいように細かく切ってご飯にのせ、また鰻の臭みを消すためにネギなどの薬味や出汁を使って食べていました。
このまかない料理は明治の頃から食べられていましたが、「ひつまぶし」として客に提供するようになったのは、昭和になってからだとされています。
名古屋発祥説
名古屋では、熱田区の『あつた蓬莱軒』や、中区錦の『いば昇』がひつまぶし発祥の店として有名です。
あつた蓬莱軒によると、創業当時、出前持ちが器を持ち帰る際に割ってしまうことが多く、割れないように木の器で数人分をまとめて提供するようになったのが「ひつまぶし」の始まりとされています。
調査員F
木のお櫃(ひつ)の中で、鰻の蒲焼きとご飯を混ぜて提供したところ好評であったことから「ひつまぶし」と名付けられたといいます!
名前の由来については、この他にも鰻丼のことを鰻飯(まむし、まぶし)と呼んでいたことから、お櫃に入った鰻飯を「ひつまぶし」と呼ぶようになったという説もありますね。
名古屋の鰻の焼き方は関西風?関東風?
鰻の焼き方には、以下のように「関西風」と「関東風」の2種類があることをご存じでしょうか?
- 関西風:腹開きにして、蒸さずに焼く
- 関東風:背開きにして、一度白焼きしたものを蒸してから再び焼く
関東では一度白焼きにしたり、蒸して脂を落としたりしてから焼くのでさっぱりとした仕上がりになります。あまり煮詰めずにサラッとした濃度のタレも関東風蒲焼きの特徴の一つです。
一方で名古屋では、鰻を蒸さずに焼く関西風の焼き方が一般的です。蒸して脂を落とす工程がないので、身からでた脂で鰻の表面がパリッと香ばしく焼き上がるのが特徴です。
調査員F
脂でタレが弾かれてしまうので、関西風の蒲焼きでは、煮詰めたり水あめを加えたりして濃度をつけたタレが使われるんですね!
名古屋のひつまぶしの特徴が分かったところで、美味しいひつまぶしを食べに行きましょう!絶品のひつまぶしが食べられる人気店をご紹介いたします。
名古屋で絶品「ひつまぶし」が食べられる人気おすすめ店をご紹介
うな豊
炭焼きの店 うな豊
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 瑞穂運動場西駅
Shop information
- 店名
- 炭焼きの店 うな豊
- 住所
- 〒467-0012 愛知県名古屋市瑞穂区豊岡通3-40
- 最寄駅
- 瑞穂運動場西駅
- 電話番号
- 052-851-2632
- 営業時間
- [火〜土] 11:00~14:30(L.O. 14:00) 17:00~21:00(L.O. 20:30) [日・祝] 11:00~14:30(L.O. 14:00) 16:30~ 21:00(L.O. 20:30)
- 定休日
- 月曜日・第2、4火曜日(祝日の場合は翌日休み)
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しろむら
うなぎのしろむら
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 久屋大通駅
Shop information
- 店名
- うなぎのしろむら
- 住所
- 〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉1-18-41 エスポア泉1F
- 最寄駅
- 久屋大通駅
- 電話番号
- 052-971-3122
- 営業時間
- [月〜土] 11:00〜15:00(L.O.14:00) 17:00~22:00(L.O.21:00) [日・祝日] 11:00~15:00(L.O.14:00) 17:00〜20:00(L.O.19:00)
- 定休日
- 不定休
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ふぐ うなぎ 一富士
ふぐ うなぎ 一冨士
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 伏見駅
Shop information
- 店名
- ふぐ うなぎ 一冨士
- 住所
- 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄2-2-7
- 最寄駅
- 伏見駅
- 電話番号
- 052-231-0124
- 営業時間
- 11:00~20:00 (L.O.19:30)
- 定休日
- 不定休(12/29~1/3休業)
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うなぎ よね一
うなぎ よね一
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 伏見駅
Shop information
- 店名
- うなぎ よね一
- 住所
- 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄1-5-16
- 最寄駅
- 伏見駅
- 電話番号
- 052-231-6924
- 営業時間
- 11:00〜13:40 17:00〜20:00(L.O.)
- 定休日
- 月曜日・日曜日・祝日
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うなぎ家 しば福や
うなぎ家 しば福や
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 国際センター駅
Shop information
- 店名
- うなぎ家 しば福や
- 住所
- 〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野1-23-10
- 最寄駅
- 国際センター駅
- 電話番号
- 052-756-4829
- 営業時間
- 11:30〜14:30(L.O.14:00) 17:30〜20:30(L.O.20:00)
- 定休日
- 火曜日・第2、4水曜日
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あつた蓬莱軒 本店
あつた蓬莱軒 本店
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 熱田神宮伝馬町駅
Shop information
- 店名
- あつた蓬莱軒 本店
- 住所
- 〒456-0043 愛知県名古屋市熱田区神戸町503
- 最寄駅
- 熱田神宮伝馬町駅
- 電話番号
- 052-671-8686
- 営業時間
- 11:30〜14:00(L.O.) 16:30〜20:30(L.O.)
- 定休日
- 水曜日、第2・4木曜日 ※祝日の場合は営業
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いば昇 本店
いば昇 本店
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 栄駅
Shop information
- 店名
- いば昇 本店
- 住所
- 〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄3-8-121
- 最寄駅
- 栄駅
- 電話番号
- 052-241-3944
- 営業時間
- 11:00〜14:30(L.O.14:00) ※現在、昼の営業のみ
- 定休日
- 金曜日
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炭焼うな富士 本店
炭焼 うな富士 本店
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 鶴舞駅
Shop information
- 店名
- 炭焼 うな富士 本店
- 住所
- 〒466-0058 愛知県名古屋市昭和区白金1-1-4 プレザント白金1F
- 最寄駅
- 鶴舞駅
- 電話番号
- 052-881-0067
- 営業時間
- 11:00~14:30(L.O.14:00) 17:00~20:30(L.O.20:00)
- 定休日
- 不定休
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まるや 本店 天白本店
まるや 本店 天白本店
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 塩釜口駅
Shop information
- 店名
- まるや 本店 天白本店
- 住所
- 〒468-0058 愛知県名古屋市天白区植田西3-1212 サンスカイル植田1F
- 最寄駅
- 塩釜口駅
- 電話番号
- 052-847-2008
- 営業時間
- 11:00~15:00(L.O.14:30) 17:00~21:30(L.O.21:00)
- 定休日
- 年中無休
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西本
うなぎの西本
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 森下駅
Shop information
- 店名
- うなぎの西本
- 住所
- 〒461-0024 愛知県名古屋市東区山口町16-14
- 最寄駅
- 森下駅
- 電話番号
- 052-936-0646
- 営業時間
- 11:00~14:30(L.O.13:40) ※奥座敷の利用は14:00まで 17:00~20:30(L.O.19:40) ※奥座敷の利用は20:00まで
- 定休日
- 日曜日、年末年始
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しら河 浄心本店
しら河 浄心本店
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 浄心駅
Shop information
- 店名
- しら河 浄心本店
- 住所
- 〒451-0031 愛知県名古屋市西区城西4-20-12
- 最寄駅
- 浄心駅
- 電話番号
- 052-524-1415
- 営業時間
- 11:00〜15:00(L.O.14:30) 17:00〜21:30(L.O.21:00)
- 定休日
- 木曜日
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イチビキ
イチビキ
- ひつまぶし
- 名古屋市
- 伏見駅
Shop information
- 店名
- イチビキ
- 住所
- 〒450-0003 愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-16
- 最寄駅
- 伏見駅
- 電話番号
- 052-582-3811
- 営業時間
- 11:30〜13:00(9:30から配布の整理券制) 17:30〜20:00
- 定休日
- 月曜、 隔週で火曜日
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名古屋めし『ひつまぶし』を味わいつくす
ひつまぶしは、パリッと香ばしく焼かれた鰻に甘辛い醤油だれがからんだ蒲焼きと、熱々のご飯がよく合う名古屋めしです。
- そのまま
- 薬味添え
- お茶漬け
三種類の食べ方があり、味を変えながら楽しめるので最後まで飽きずに美味しくいただけます。
ぜひお気に入りのお店を見つけて、名古屋のひつまぶしをご堪能ください。