織豊時代に栄えた茶の湯とともに和菓子文化が発展していった愛知県・名古屋市。実は現在でも和菓子文化が残る「和菓子どころ」として知られています。

今回は、老舗から新鋭まで、名古屋で人気の和菓子を一挙紹介します。

遊びに来た際に一度は味わいたい名物や、お世話になった方へのおもたせにぴったりな銘菓を選ぶ際の参考にしてみてください♪1000円以下で購入できるものも多くピックアップしています。

【2024最新】名古屋駅で買える名古屋のお土産25選!定番や名物、かわいいスイーツも

名古屋のお土産といえば何が思い浮かびますか?手羽先、ういろう、小倉トースト、きしめんなど…名古屋だけでも多くの名物があり、どこで何を買っていけばいいのかわから…

目次

和菓子どころ・名古屋

両口屋是清の「ささらがた」

名古屋の和菓子は、今となっては数々のメディアに取り上げられそのポテンシャルが広く知られるようになりました。

「和菓子どころ」と呼ばれる名古屋の和菓子のルーツは、江戸時代といわれます。尾張徳川家の歴代藩主が茶の湯を好んだこと、砂糖の生産が増えたことなどから茶席用の和菓子作りが盛んになったといわれています。

調査員F

現在でも和菓子は広く名古屋の人びとに親しまれており、2022年の統計では市民の「まんじゅう」年間購入額は全国で2位なんですよ。

出典:総務省家計調査

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20220&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330006&stat_infid=000040079023&tclass4val=0参考:総務省家計調査

【保存版】名古屋市内の人気和菓子13選

それでは、名古屋の人気の和菓子を一挙に13選ご紹介します。一度は味わいたい銘菓に加えて、季節限定のものも一緒にご紹介しています。喫茶スペースでイートインができるお店もありますよ♪

【美濃忠 本店】上り羊羹

「美濃忠 本店」は1854年に現在の丸の内に創業した老舗和菓子店。名古屋最高の上菓子屋と謳われた、尾張徳川家の御用菓子屋「桔梗屋」から暖簾分けして生まれた経緯を持ちます。

丸の内エリアにあるお店の前に立つと、高級感のある門構えがお出迎えしてくれます。伝統の味と技を守って作られる和菓子は、毎朝早朝から職人が手作りしているそうですよ。

創業時より代々伝わる名物「上り羊羹」は、溶けるようななめらかな舌触りが特徴。販売は9月下旬~5月上旬となる、時季のお楽しみです。

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本店では1人分に切り分けられたサイズでも購入可能♪切らずにすぐ食べられるのが嬉しいですね。

  • 販売期間:9月下旬~5月上旬
  • 賞味期限:4日間
  • 値段:【上り羊羹】2484円 【上り羊羹 半棹】1296円

カツオの旬である春先に合わせて2月上旬~5月下旬にかけて販売される「初かつを」もおすすめの一品。カツオの刺身を模した繊細な縞模様が美しく、もちっとした歯ごたえが絶妙です。

Shop information

店名
美濃忠 本店
住所
名古屋市中区丸の内1-5-31
最寄駅
丸の内駅
営業時間
9:00~18:00
定休日
元旦以外無休

情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。

【両口屋是清 東山店】千なり

「両口屋是清」は1634年に創業した名古屋を代表する和菓子店。かつて尾張藩の御用菓子を務め、現在も尾張徳川家が開催する茶会に上生菓子を提供しています。外観が特徴的な東山店は、建築家の隈研吾氏が手がけたものです。

伝統の味を継承しながらも時代や食の嗜好に合わせて改良を重ね続けており、ロングセラー商品の「千なり」は3年以上改良を重ねてリニューアルされました。

調査員F

新たに追加された「林檎」フレーバーはシャキシャキ食感が楽しい!

東山店には2階に喫茶コーナーがあるので、お茶を飲みながら楽しめるのも嬉しいポイントです。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:製造より14日
  • 値段:5個入 1026円

夏には、寒天を羊羹に加えたひとくちサイズのお菓子「ささらがた」もおすすめ。見た目でも涼を感じられます。

Shop information

店名
両口屋是清 東山店
住所
名古屋市千種区東山通4-4-1 1F・2F
最寄駅
地下鉄東山線「東山公園駅」より徒歩2分
営業時間
11:00~17:30(L.O. 17:00)
定休日
元旦

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【不老園正光】銘菓 不老

初代がみりん屋だったという歴史を持つ「不老園正光」は、伝統と新しさを楽しむことをモットーに嘉永元年(1848年)から営業を続ける老舗和菓子店。東別院駅からすぐにあるのでアクセスが良く、喫茶で和菓子と一緒にお茶も楽しめます。

8代目の女性が切り盛りする当店は、伝統製法の手作り菓子に加えて、新しさも取り入れた和スイーツも提供しています。

創業時から伝わる「銘菓 不老」は生地にみりんをプラスし、卵・乳製品不使用で作られたおまんじゅう。皮に包まれたクルミ入りの白あんは甘さ控えめながら、本みりんによって深い味わいに仕上がっています。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:10日間
  • 値段:230円

店内にはお茶と一緒に楽しめる喫茶もあるので、ほっとひと息ついてみては。

調査員F

季節限定の上生菓子もぜひ楽しんでみてください!

Shop information

店名
不老園正光
住所
名古屋市中区古渡町11-32
最寄駅
地下鉄名城線「東別院駅」
営業時間
9:00~18:00 日曜のみ9:00~16:00
定休日

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【餅文総本店 本店】献上ういろ

1659年創業の「餅文総本店」は、名古屋ういろの元祖として知られます。江戸中期、徳川光友公に使える「陳元贇」によって御用商人の餅屋文蔵(のちの餅文総本店)にういろの製法が伝えられ、藩主に献上したことが始まりだそう。

伝統の製法で作られる「献上ういろ(献上外郎)」は、厳選した米粉を使用したもっちり食感が特徴。手作りでしか出せない上品でな風味を楽しんでみてください。冷やすと固くなってしまうので、保存は暖かい場所がおすすめです。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:製造より14日
  • 値段:【献上ういろ 抹茶】1080円 【献上ういろ 抹茶 ハーフ】594円

見た目がかわいくひと口サイズの「花しぼり」もおすすめ。わらびもちとういろを掛け合わせた新感覚の「わらびういろ」のみ冷蔵庫で冷やしても美味しくいただけます。

Shop information

店名
餅文総本店 本店
住所
名古屋市南区豊2-36-24
最寄駅
名鉄常滑線「道徳駅」
営業時間
9:00~19:00
定休日
元旦

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【筒井 松月】あやめだんご

地下鉄「車道駅」から徒歩6分ほど。「筒井 松月」は昔ながらの情緒を残す商店街に店を構える和菓子屋さんです。

昭和6年から続くお店は外観・内装ともにレトロでノスタルジックな雰囲気。ふらりと立ち寄りたくなります。

外から見えるショーケースには大皿に盛られた菓子が並んでいます。名物は団子の外側にあんこを塗り付けた「あやめだんご」。定番の白と抹茶があり、時間がたってもふんわりと柔らかい絶品のおだんごです。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:当日中
  • 値段:白・抹茶ともに230円

Shop information

店名
筒井 松月
住所
名古屋市東区筒井2-2-4
最寄駅
地下鉄桜通線「車道駅」
営業時間
10:00~16:00
定休日
月・火曜日

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【梅花堂】鬼まんじゅう

東海地方で古くからおやつとして親しまれてきた「鬼まんじゅう」。さつまいも、小麦粉、砂糖をこねて蒸したお菓子で、素朴な味わいがとても懐かしい気持ちにさせてくれます。

地下鉄覚王山駅から歩いてすぐにある「梅花堂」は、名古屋で鬼まんじゅうといえばここというほどの人気店。モチモチした小麦粉の食感とごろっと入ったさつまいもの優しい味わいが評判で、連日売り切れ必須となっています。

調査員F

確実に入手するなら、事前に電話で予約しておくのがおすすめですね。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:当日中
  • 値段:1個180円

Shop information

店名
梅花堂
住所
名古屋市千種区末盛通1-6-2
最寄駅
地下鉄東山線「覚王山駅」
営業時間
8:00~17:00(鬼まんじゅうは9:00から)
定休日
不定休

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【むらさきや】水羊羹

地下鉄伏見駅からすぐのところに1928年から営業を続ける老舗「むらさきや」。

老舗観光ホテルや御園座もあることから手土産の需要が高い伏見界隈で、古くから上生菓子の名店として高い人気を集めています。少しわかりにくいですが、入り口は錦通から桑名町通に入ってすぐのところ。

なかでも上質な素材にこだわった水ようかんは人気が高く、名古屋の夏の手土産の代名詞となっているほどです。

この奥にも茶寮があり、お茶も楽しめます

「むらさきや」の屋号は小豆のあんの色から付けたもの。上生菓子のみで勝負する名店の水ようかんを味わってみてください。茶寮もあるため、イートインも可能ですよ!

  • 販売期間:4月~9月ごろ
  • 賞味期限:3日間
  • 値段:カップ入り 432円

Shop information

店名
むらさきや
住所
名古屋市中区錦2-16-13
最寄駅
地下鉄東山線「伏見駅」
営業時間
9:00~17:00 ※土曜は15:00まで
定休日
日・祝日

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【芳光】わらび餅

東区・徳川園の近くにある菓子処「芳光」は、1964年から営業を続ける名古屋の和菓子屋代表格のひとつ。

名物の「わらび餅」は、あまりの上質さに和菓子の概念が変わるとまでいわれ、全国からこれを目当てに人びとがやってくるほど。

夏にいただくイメージのあるわらび餅ですが、芳光のわらび餅は品質を保つため、夏場以外での販売。とろりとした食感の上品な甘さをお楽しみください。

  • 販売期間:10月~6月中
  • 賞味期限:翌日まで
  • 値段:1個330円

Shop information

店名
芳光
住所
名古屋市東区新出来1-9-1
最寄駅
名鉄瀬戸線「森下駅」
営業時間
9:00~17:30
定休日
日曜日

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【不朽園 本店】不朽最中

JR尾頭橋駅から徒歩5分ほどの場所にあり、1927年の創業時からもなかひと筋で営業を続ける老舗「不朽園」。「最中も生き物」と宣言するように、もなかには並々ならぬこだわりがあんとともにぎっしり詰められています。

看板商品の「不朽最中」は菊の花をかたどった上品で洗練された見た目が特徴的。鮮度にこだわり、本店ではあんこつめたてのもなかが購入できます。パリッとした生地と口当たりなめらかなあんこをぜひ味わってみてください。

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つめたてすぐは香ばしい種(皮)も、みずみずしい小豆餡によって刻々と変化します。オーブントースターで少し焼き戻すとまたパリッとした食感になるのでおすすめです。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:製造より6日間
  • 値段:【不朽最中 小】1個119円 【不朽最中 大】1個184円
名古屋めし「小倉トースト」をモチーフにしたお土産もおすすめ

Shop information

店名
不朽園 本店
住所
名古屋市中川区尾頭橋3-4-8
最寄駅
JR「尾頭橋駅」
営業時間
7:00~19:00
定休日
水曜日・元旦

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【きよめ餅総本家】きよめ餅

熱田神宮東門からすぐのところにお店を構える「きよめ餅総本家」。熱田神宮まいりのお土産に欠かせない「きよめ餅」をはじめ、季節の生菓子や羊羹、もなかなども取り揃えています。

北海道産の小豆を丁寧に炊き上げたこしあんを柔らかい羽二重餅で包んだ逸品。イートインでも利用できるので、お茶とあわせていただいてみてください。

調査員F

名古屋駅のJR名古屋タカシマヤ、グランドキヨスクなどでも購入できますよ♪

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:6日間
  • 値段:5個入 900円

Shop information

店名
きよめ餅総本家
住所
名古屋市熱田区神宮3-7-21
最寄駅
名鉄本線「神宮前駅」
営業時間
8:30~18:00
定休日
無休

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【覚王山吉芋 本店】吉芋花火

覚王山にお店を構える、さつまいもを使った和菓子の専門店「吉芋」。人気店なので夕方には品薄になることもしばしばです。

一番人気の「吉芋花火」は、細切りのさつま芋を菜種油で揚げ、自家製の蜜でコーティングした芋けんぴ。黄金に輝く線香花火のような見た目が美しいです。

ひとつつまむと、手にくっつくほどまんべんなく蜜がからめられています。上品な甘さと、ほくほくさが残る食感はやみつきになること間違いなし。名古屋駅や栄にもお店があるので、ぜひいちど買ってみてください。家族へのお土産にもおすすめです。

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:製造から59日間
  • 値段:690円

Shop information

店名
覚王山吉芋 本店
住所
名古屋市千種区日進通5-2-4
最寄駅
地下鉄東山線「覚王山駅」
営業時間
10:00~18:00
定休日
無休(年末年始除く)

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【青柳総本家 大須本店】カエルまんじゅう

ういろうの老舗として知られる「青柳総本家」。看板商品は創業から140年以上作り続けている「青柳ういろう」だけではありません。

青柳総本家で買えるお土産におすすめの和菓子は、東海地方の方にはCMでもおなじみの「カエルまんじゅう」。青柳総本家の、柳にとびつくカエルのマークをモチーフにした愛嬌たっぷりのおまんじゅうです。

目や口はひとつひとつ手作業でつけているため、ものによって少しずつ違うところもポイント◎!

  • 販売期間:通年
  • 賞味期限:製造日から20日程度
  • 値段:5個入 497円
マリトッツォと掛け合わせた「ケロトッツォ/720円(2個入り)」も人気

Shop information

店名
青柳総本家 大須本店
住所
名古屋市中区大須2-18-50
最寄駅
地下鉄鶴舞線「大須観音駅」
営業時間
10:00~18:30(喫茶12:00~17:00)
定休日
水曜日(祝日の場合は営業)

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【大須ういろ本店】ないろ

「大須ういろ」は昭和22年に大須観音の門前町で創業し、ういろ作りにこだわり続ける老舗。シンプルさゆえにごまかしのきかないういろだからこそ、ひとつひとつ丁寧に蒸しあげ、美味しさを追求し続けることを身上としています。

生地に小豆のこしあんを練り込んで蒸し上げた「ないろ」は、大須ういろの看板商品であり専売特許(1957年に商標登録)。漢字で書くと「内良」となり、「外良(ういろ)」と合わせて縁起がよいものとして慶事でも重宝されてきました。

こしあんを使っていることによる、ういろとは異なるしっとりした食感を楽しんでみてください。

  • 販売期間:通年
  • 消費期限:1ヶ月
  • 値段:864円

昔ながらの伝統の味を守りながら、時代に合わせて柔軟にアップデートしたういろをリリースしているも特長の大須ういろ。食べやすさを追求したアイスキャンディーのような「ウイロバー」は可愛らしい見た目やレトロモダンなパッケージが話題となりました。

調査員F

入っているのはもっちりした食感が楽しめる計5種類のバー。さくら・くろ・しろ・ないろ・まっちゃの5色は見た目も味も違うので、友達や家族とシェアして楽しむのもいいですね。

Shop information

店名
大須ういろ本店
住所
名古屋市中区大須2-18-42
最寄駅
地下鉄鶴舞線「大須観音駅」
営業時間
10:00~18:00
定休日
無休

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お土産にも食べ歩きにも!名古屋の和菓子めぐりを楽しもう

いかがでしたでしょうか。名古屋は和菓子どころとしても有名で、今回ご紹介したお店以外にもたくさんのおすすめしたい和菓子屋さんがあります。

季節限定の菓子を喫茶コーナーでいただいたり、お土産や贈答用に買って行ったり。おでかけする際には、懐かしさと新しさが同居する名古屋の和菓子をぜひ楽しんでみてください。