名古屋から車でおおよそ30分の距離にある愛知県津島市。重要文化財に指定される建造物や、無形文化遺産に登録された歴史あるお祭りなど、見どころがたくさんあります。また、それらの背景から、地域性の高いまちでもあります。
実際に調査員が足を運んで見てきました。
文化と歴史の中心・津島神社から、魅力的な観光スポット、ご当地グルメ、メディアで話題沸騰し大人気の激安ひつまぶしが食べられるヨシヅヤまで徹底レポート。
今回は、歴史、文化、そして季節の彩を感じられる津島市を特集します!
目次
津島市観光で欠かせないのが「津島神社」
津島市を語る上で欠かせないのが、津島神社です。
全国に約3千社ある津島神社・天王社の総本社であり「お天王さま」と尊敬されています。
織田信長が氏神と尊崇したことでも有名ですが、その信仰を引き継いだ豊臣秀吉との縁も深く、徳川家とのつながりもあります。
「津島神社」の御祭神は?
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)です。相殿(あいどの)は、大穴牟遅命(おおなむちのみこと)。
その2人の神様の御神徳(いわゆる、ご利益です)は以下の通り。
- 厄除
- 疫病災難除
- 授福
- 商売繁盛
- 縁結
「津島神社」には歴史を感じる文化財がたくさん!
豊臣秀吉公より寄進の【楼門】、徳川家康の四男・松平忠吉の由真である政子が寄進した【本殿】、奉納されている太刀【銘真守】、剣【銘長光】が国の重要文化財に指定されています。
また、社殿の多くは県の文化財に指定されており、代表的な【南門】は豊臣秀頼によって、父・秀吉の病気平癒(へいゆ)を祈って寄進されました。
推定樹齢400年の大イチョウもあり、こちらは愛知県の指定天然記念物です。
津島神社お参りのおみやげは「あかだ・くつわ」
津島名物と言っても過言ではない「あかだ・くつわ」。日本一かたいお菓子としても名を馳せていることはご存知ですか?
津島神社ゆかりのある縁起菓子で、古くから津島の人に親しまれ、愛されてきたお菓子です。津島神社参拝した際には、ぜひ購入して食べてみてください。
食べてみた!「あかだ・くつわ」
「あかだ・くつわ」を購入できるお店はいくつかありますが、今回は角政さんへお邪魔し、購入しました。
あかだ(丸い方)
平安時代に空海(弘法大師)が悪疫退散祈願として津島神社にお供えしたことがはじまりと言われています。
お米本来の味が素朴で、優しいお菓子です。少し塩味を感じました!
くつわ(輪の方)
津島神社神事である「茅ノ輪くぐり」に使われる 茅ノ輪を型どったものであり馬のくつわに形が 似ていることから、この名前がついたそう。
ほんのり塩味を感じたあかだとは違い、甘くて、どこか懐かしい味のするお菓子です。
「あかだ・くつわ」が買えるお店
いずれも津島神社のすぐそば。参拝の帰りに気軽に購入できます。お店によって少し味が違うとのこと。食べ比べしてみても良いかも!?
あかだ屋清七
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
松屋儀左衛門
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総本家 角政
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津島神社は津島市の文化・歴史の象徴
古くから偉人や戦国武将から敬われ、地元の人に愛されてきた津島神社。このあと紹介する津島の観光地や文化も、津島神社に由来することが多いです。
津島観光の際には、まず一番に足を運ぶことをおすすめします。
津島神社のアクセス
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季節を楽しむ天王川公園
2023年7月、大々的にリニューアルした天王川公園にも足を運びました。
津島市民の憩いの場、そして季節を楽しむ場所としておすすめです。
今回、時期ははずれましたが4月から5月の藤最盛期には、日本一と名高い圧巻の【藤棚】が見ごろです。また、季節折々の花や風情も楽しめます。
リニューアルオープンと共にスターバックスが公園内にオープンしていました。
津島市内をめぐり、天王川公園で季節を感じた後はこちらで一休みしてみてはいかがでしょうか。景観を損なうことのない外観、店内から見える公園の様子は、非日常を感じることができます。
1年に1回開催される「天王祭」の開催地でもあります。
天王川公園のアクセス
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無形文化財・尾張津島天王祭
津島といえば「天王祭」と答える方も多いはず。
600年続く、津島神社の祭礼です。7月第4土曜日の夜、翌日の日曜に行われます。
2日間にわたって行われ、今年令和5年は数年ぶりの制限がない天王祭です。
1日目は【宵祭】と称し、夕方からまきわら船が500個以上の提灯を付けて天王川を渡ります。この姿が、本当に美しく、圧巻です。
2日目は【朝祭】です。前夜のまきわら船が能人形を乗せた車楽舟だんじりぶねに変わります。その船に乗っている若者10名が天王川に飛び込み、布鉾をもって泳ぎ渡って神前に奉納します。
尾張津島天王祭概要
- 開催日:7月第4土曜日(宵祭)、日曜日(朝祭)
- 場所:天王川公園
重要文化財・堀田家住宅
津島神社の近くにあるのは、こちらも国の重要文化財である、堀田家住宅。
江戸時代中期に建設されたと言われています。
元は豊臣秀吉配下の福島正則が清須在城中に中小姓として仕えた堀田氏が、尾張津島に戻った際に武士から商人になり、構えた住居です。
堀田家は、前述の津島神社とも関係があり、神官に連なる家系とも言われています。
書院、茶室は見ごたえがある!と評判。見学範囲はかなり広く、江戸時代の豪商の暮らしぶりがよくわかると、人気の観光スポットです。
旧堀田家住宅のアクセス
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加藤清正の幼少時代が見える?清正公社
愛知県で愛される武将の1人、加藤清正ゆかりの地が、津島市にもあります。加藤清正が叔父と幼少時代を過ごしたのが、この津島の地。明治時代に徳を偲んで明治18年、この土地に社と碑が建てられました。
社には、清正が泥棒を追い払ったと言われる鬼の面が鎮座しています。
小さな場所ではありますが、武将ファンにはピッタリではないでしょうか。
清正公社のアクセス
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幻の名産品が復活「津島麩」
「津島麩」は、1990年代に作り手がいなくなり “幻”となってしまった名産品です。
茶碗蒸しに入れたり、天ぷらにすると美味しい!とのことで、食べてみたい!と思って早速製造元・販売元の「糀屋」さんへ行ってきました!
が、なんと売り切れ……。あー食べたかったです!事前にお取り置きをお願いした方が良いかもしれません……。
生麩ですが、歯ごたえがあり、他では味わえない!と評判です。次回また取材の際には、情報をお届けします!
津島麩が購入できる「糀屋」のアクセス
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津島市民の憩いの場・ヨシヅヤ
愛知県を中心に、岐阜県、三重県に展開するショッピングセンター・ヨシヅヤにもやってきました!
津島市に本店があることをご存知でしたか?
津島の地で創業してから90年以上。実は老舗の企業なんです。
津島市民にヨシヅヤのことを訊くと「憩いの場」「心の拠り所」「津島市民はヨシヅヤの肉とか野菜で育ってる」「ヨシヅヤの歌が歌えなかったら津島市民じゃない」といった愛とパワー溢れるお言葉をいただきました。
愛されっぷりに驚きつつ、津島観光の最後はこちらで休憩+ごはんとします。
その前に歌を覚えておきましょう↓↓↓
ヨシヅヤ津島本店には何がある?
ヨシヅヤ津島本店には、70以上の専門店があります。衣食住、そして娯楽も揃っているんですね。津島市民の衣食住、生活を支える柱です。
専門店は、サービスやグルメ、ファッション、グッズなどはもちろん、なんと貸しホールもあります。
買い物を楽しんで、映画を観て、食事を楽しむ。帰りにはテイクアウトでお土産も。ファミリーもお友達同志も、1人でも、飽きずに1日楽しめます!
メディアで話題の激安ひつまぶしを食べてきた!
ヨシヅヤのフードコートで人気だったのが、ヨシヅヤ直営の食堂「まんぷくヨシヅヤ食堂」。
2023年5月、中京テレビ「PS純金ゴールド」内で紹介され、話題となったコスパ最強「ひつまぶし」を食べてきました〜!
「まんぷくヨシヅヤ食堂」があるのは、3Fにあるフードコート。「まんぷくヨシヅヤ食堂」の他には、愛知県民のソウルフード「スガキヤ」も。(1Fと3Fに2つあります)
また、ピザやスイーツを提供する「ヨシヅヤcafe」もあります!
税込880円の「ひつまぶし」がコチラ!
衝撃のコストパフォーマンス、税込880円のひつまぶしです。うなぎもしっかりのっていますよ〜!!
うなぎのクオリティも高いです。外かり、中ふわ。
味しっかり目のおつゆがついてきます!
名物・みそかつも美味しい!
ひつまぶしの他に目立っていたのが名物!と銘打った「みそかつ」です。愛知県民にはお馴染みのみそだれがたっぷりかかった「みそかつ」は、いつまでも愛される「馴染んだ味」。
とっても美味しくいただきました!こちらも税込700円と、かなりお値打ちです。
他にも唐揚げ定食や、エビフライ定食など、美味しそうなメニューがたくさんありました!
ヨシヅヤ津島本店のアクセス
車があると便利ですが、津島駅からバスも出ています。
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
歴史と文化のまち・津島を観光しよう!
いかがでしたか?
実は愛知県出身の調査員の中にも、津島に立ち寄ったことがないメンバーが何名かいました。一緒に観光して「こんなに見どころの多いまちだったんだ!」と大きな発見もあります。津島神社はもちろん、ヨシヅヤまで、とにかくどのスポットも歴史がすごい。まちも綺麗で、地元の人に愛されているのがよくわかります。
津島市の観光PR動画を見ると、訪れるのがもっと楽しみになるかもしれません!ぜひ、津島のことを知って、1日めぐってみてください!