愛知県にある道の駅をめぐる、道の駅調査の旅。県内18の道の駅を調査員が実際に足を運び、その魅力をレポートしています。

これまで4回にわたってお届けしてきたこのシリーズも、今回で最終回!第5回は、夏の奥三河をめぐります。

調査員F

前回は奥三河の最深部を調査しましたが、今回のスポットは奥三河の玄関口・新城市が中心です!ぜひ、奥三河編①とあわせてご覧ください。

【愛知の道の駅 全部調査してみた】第四弾 奥三河編①

2020年にツイッター(現X)でバズった愛知県の偏見地図で、奥三河は「一面のみどり」と表現されていました。確かに山深く、みどり豊かなエリアであることに異論はあ…

目次

【愛知の道の駅】最終回は「新城市」「設楽町」の道の駅をめぐります!

奥三河最深部をめぐった前回に続き、今回も奥三河エリアのローカル道の駅4駅に足を運びます。

奥三河の入り口である新城市と、隣接する設楽町の道の駅には、その土地ならではの魅力がたくさん。奥三河名物の五平餅食べ比べなども楽しいです♪

季節は夏。天気は快晴。それでは、魅惑の旅に出かけてみましょう!

奥三河道の駅④「もっくる新城(新城市)」

まず最初に訪れたのは、新城市の「もっくる新城」。新東名高速道路の新城ICと国道151号との結節点にありアクセス抜群!車の場合ここを起点に奥三河を進んでいくため「奥三河の玄関口」といわれています。

調査員F

嬉しいことに、高速道路を降りて「もっくる新城」に立ち寄った場合の高速道路追加料金が2時間以内なら無料になります! ※ETC2.0搭載車が対象

奥三河の魅力が勢ぞろい

もっくるの由来が「木材・来る」からきているように、木材をふんだんに使った温かみのある施設がお出迎え。奥三河の木材を使用したアーチ屋根が目を引きます。

2024年7月に放送が開始されたTVアニメ「負けヒロインが多すぎる!」にも登場し、聖地として話題になりました。

調査員F

奥三河観光案内所も併設されており、地域の魅力を発信するハブステーションとして多くの観光客や地元市民が集う施設なんですよ~!

山村のグルメが充実!

地元産品を扱う直売所とレストランでは、ジビエを使ったメニューやお土産が豊富にそろいます。ラーメンメニューを扱う「奥三河製麺」は、名古屋を中心にラーメン事業を展開する「ラの壱」が監修。

猪の骨からスープをとった「ししラーメン」は美味しくて獣害対策にも一役買った、まさに一石二鳥のラーメンです!

スナック屋台「つぐや」では、新城茶を使ったソフトクリームや、五平餅グランプリで優勝したこともあるみそ五平餅もいただけます。テラス席が用意されているので、晴れた日にはのんびり腰かけて軽食を楽しむのも◎。

人気の卵かけモーニングも要チェック

新城産の温泉卵を使った「もっくるモーニング」も人気のサービス。朝8時から提供しており、おかわり無料のごはんと味噌汁に、温泉卵が3つついてきます。

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チーズ、ごま、あげ玉など豊富なトッピングから自分の好きな組み合わせを選べるのが楽しい!朝からおでかけする際は、ぜひ味わってみてくださいね。

「もっくる新城」お土産レポート

鶏とろからあげ

施設内にある「からあげ屋もっくる」では、新城市で育ったブランド鶏「錦爽(きんそう)どり)」が購入できます。調査員はテンションが上がり、ついついお土産に買いすぎてしまいました。(グラムで購入可能)

おすすめは、ジューシーかつふんわりした歯ごたえが味わえる希少部位の「鶏とろ」。水分量が多くパサつかない鶏とろはもっくるの名物となっており、ぜひとも味わっていただきたい逸品です!

もっくる新城 基本情報

もっくる新城 道の駅スタンプ
  • 住所:新城市八束穂字五反田329-7
  • 駐車場:90台あり
  • 営業時間:9:00~18:00(フードコード8:00~18:00、観光案内所9:00~17:00)
  • 定休日:年中無休
  • トイレ:24器
  • レストラン:あり
  • 授乳室:あり
  • EV充電施設:あり

奥三河道の駅⑤「鳳来三河三石(新城市)」

次に向かったのは、もっくる新城から15分ほどで到着する「鳳来三河三石」。仏法僧(コノハズク)で知られる鳳来寺山の玄関口にあり、庭園が美しい指定文化財「満光寺」に隣接しています。

鳳来特産の梅と五平餅を満喫

三石五平餅/1本200円

直売所では、鳳来特産の「梅」を使ったうどんやお土産が購入できます。

お昼のみ営業している食堂では、クルミだれがたっぷりかあった名物の「三石五平餅」が食べられます。五平餅はお土産として購入もでき、おうちでも楽しめますよ。

かき氷 完熟うめ/500円

夏には地元素材の梅シロップを使ったかき氷も購入可能。完熟梅のソースと梅シロップがすっきりした酸味を感じさせ、暑い日にもってこいです。

「鳳来三河三石」の近くには、湯谷温泉の豊富な厳選を利用した日帰り温浴施設「鳳来ゆ~ゆ〜ありいな」もあります。庭園を観賞し、温泉につかったあとはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

鳳来三河三石 お土産レポート

三石五平餅(3本入り)/840円

今回は、食堂でも食べられる地元産のお米を使った五平餅をお土産にピックアップ。

ごまみそたれがついてきますが、今回は直売所で購入した特製くるみたれで作ってみました。湯せんやレンジでも調理できますが、グリルなどでこんがり焼くのがおすすめ!

調査員F

お店のものより小ぶりなサイズで食べやすいです。タレはぜいたくにたっぷりと。甘めなのでお酒のつまみにもぴったり!

鳳来三河三石 基本情報

鳳来三河三石 道の駅スタンプ
  • 住所:新城市下吉田字田中106-1
  • 駐車場:43台
  • 営業時間:9:00~17:00 【食堂営業時間】11:00~14:00
  • 定休日:木曜日(祝日は営業)、年末年始(12/28~1/1)
  • トイレ:男子6器、女子5器、障がい者対応トイレ
  • レストラン:あり
  • 授乳室:あり
  • EV充電施設:あり

奥三河道の駅⑥「つくで手作り村(新城市)」

鳳来三河三石から新城市内へ戻り、さらにくねくねとした坂を登っていくこと約45分。標高550mのつくで高原にある「つくで手作り村」に到着です。

市内でとれる旬の農林産物と加工品の販売を通して、農林業などの「生業」にふれることができる道の駅。料理体験やクラフト体験、木工体験など種類豊富なプログラムもあり、子どもの夏休みの自由研究にももってこいです。

高原グルメに舌鼓

トマトソフトクリーム/300円

直売所では、奥三河の新鮮野菜や奥三河のお土産が並びます。なかでもイチオシは高原ならではのトマトを使ったトマトソフトクリーム!作手産トマトピューレとバニラのハーモニーがたまりません。

五平餅/350円

直売所からすこし離れた場所にある「勇気工房」では、地産地消にこだわった手作りの味噌や漬物を販売。名物は手作り長者味噌を使った五平餅で、注文後にその場で焼いてもらえるので、アツアツでいただけます。

五平餅や甘みそ、金山寺みそはテイクアウトも可能です!

自然を満喫できる遊びや体験も充実

自然豊かな高原にあるつくで手作り村では、子どもから大人までのんびりとリラックスできる小川や芝生広場も完備。

3~11月の毎月第4日曜日には、芝生広場にある全長160mのミニ線路で、模型鉄道ミニSLや電車が走ります!無料で乗れるので、家族連れの方におすすめです♪

つくで手作り村 お土産レポート

長篠合戦鉄砲玉/440円

新城市にある「長篠設楽原古戦場」のお土産をゲット。織田信長が使用し、見事勝利を収めた火縄銃の鉄砲玉を模したユニークなお菓子です。

中身は生地の中に落花生が入っている豆菓子で、なめらかでコクがあるペーストをまとっています。

サクサクした軽い食感と裏腹に、見た目はまさに鉄砲玉。一弾味わい、歴史の重みを感じてみてください😻

つくで手作り村 基本情報

つくで手作り村 道の駅スタンプ
  • 住所:新城市作手清岳字ナガラミ10-2
  • 駐車場:大型車2台・普通車61台(第2駐車場有)
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:木曜日/年末年始
  • トイレ:男子4器・女子5器
  • レストラン:あり
  • 授乳室:あり
  • EV充電施設:あり

奥三河道の駅⑦「したら(設楽町)」

愛知の道の駅をめぐる旅、最後に訪れたのは設楽町の国道257号線に位置する道の駅「したら」。2021年5月にオープンした、愛知で最も新しい道の駅です。

郷土資料館と商業施設をあわせ持ち、産直野菜の販売や地元食材を使ったグルメはもちろん、廃線となった鉄道の車両展示や酒づくり体験など、地域の歴史や文化も満喫できるハイブリッド施設です。

「清嶺食堂」でここでしか食べられないグルメを実食!

1階のレストラン「清嶺食堂」では、地元のトマトをたっぷり使ったスパイシートマトカレーや、ジビエを使ったまぜそばなど「ここでしか食べられない」季節に応じたオリジナルメニューが食べられます。

森と川の贅沢丼/1400円

今回は、地元でとれた鹿肉と設楽町特産の絹姫サーモンを使った「森と川の贅沢丼」を実食!自家製のお米とほどよく脂ののった養殖のサーモンがよく合います。

鹿肉のローストも臭みがなく、しっかりした歯ごたえがアクセントになって◎。見た目も美しく大満足です!

旧豊橋鉄道田口線の木製車両展示も

施設の外には、1968年(昭和43年)に廃線となった旧豊橋鉄道田口線の木製車両「モハ14型」が展示されています。

調査員F

1929年に運行を開始した田口線は、旅客のほか木材なども運び、奥三河の地域経済を担ってきた存在なんですね。

車両は見るだけでなく、実際に中に入って営業当時の雰囲気を味わうことも可能!当時の貴重な資料なども展示されており、モダンな内装に心躍ります。

ちなみに・・

施設の入り口には、豊橋鉄道100周年を記念した「田口線ガチャ」が設置されており、「当たり」の場合当時使われていた「本物の切符」がGETできるというロマンチックな仕掛けが。

営業当時使用されていた切符(三河田口~神宮前駅ゆき)

本当に偶然なのですが、なんと調査員は1回まわしてたまたま当たりをGETしちゃいました。スタッフの方に聞くと、数百分の一の確率なのだとか・・ヤラセを疑われてしまいそうなくらいです。

皆さんもぜひトライしてみてくださいね!ミラクルが起きるかも。

したら 基本情報

したら 道の駅スタンプ
  • 住所:北設楽郡設楽町清崎字中田17-7
  • 駐車場:大型車4台 普通車35台
  • 営業時間:
    【清嶺市場】9:00~17:00
    【つぐや】9:00~17:00:火曜日(祝日の場合は翌平日)
    【清嶺食堂】11:00~15:00
    【ほうらいせん酒らぼ】体験時間のみ営業
    【みんなのリビング】9:00~17:00
    【奥三河郷土館】9:00~17:00
  • 定休日:無休 ※つぐや、奥三河郷土館は火曜日休
  • トイレ:あり
  • レストラン:あり
  • 授乳室:あり
  • EV充電施設:あり

結論:愛知には魅力的な道の駅がいっぱい!

道の駅したらの裏を流れる豊川

いかがでしたでしょうか。今回は奥三河4駅の道の駅をめぐり、自然の恵みあふれる奥三河の魅力をレポートしてきました。

どの回を振り返ってもわかるように、道の駅にはその土地にしかない食文化や観光的魅力を体験できるグルメからお土産が盛りだくさんです。

次の休日には、周辺観光も楽しみながらぜひ道の駅めぐりに出かけてみてください。ただのドライブの休憩地点というだけではない、未知の魅力に出会えるはずです。

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