たべまろ調査員としていろいろな場所に行くので、電車に乗る機会が増えました。
車窓を移り変わっていく景色、時間帯によって車内を流れる空気が変わることなどに心地よさを感じるようになりました。特に知らない電車に乗るという体験がちょっとした小旅行気分になれるのです。
そんな電車旅をもっと手軽に楽しめないかと考え、今回は名古屋市からすぐに行けるローカル線「城北線」に乗って、その沿線も調査してきました。
いつも乗らない電車に乗って、いつも行かない町に行ってみませんか?
目次
名古屋駅から一駅!都会的ローカル線「城北線」を満喫
城北線は、枇杷島駅から勝川駅の間を6駅、約17分で結ぶ鉄道です。名古屋市の北側を東西に走り抜けていきます。ほぼ全線で高架化されているため、高い位置から市街地を望みつつの電車旅が楽しめます。
ローカル線というと、のどかな山間部などを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、この城北線は名古屋市のビル群を眺めながら走る都会のローカル線なのです。
車両は1両編成。走っていく姿はまるでおもちゃの電車のようです。
また、ディーゼル車両のため線路上部に架線(電線)がないのも特徴になります。電柱もないので、とにかく視界がすっきりと広く感じます。ブゥーンと重い音を鳴らしながら発車し、徐々にスピードを上げていくのもしっかりと感じられ電車に乗っている感が増します。
時刻表を見ると、朝夕以外は1時間に1本しかないのがわかります。終電も22時と早い!!
電車の貸切サービスもあります!
そして、なんと城北線は貸切サービスも実施しています。
電車ウェディングなんてのも、面白いかもしれませんね。ゲストは勝川か枇杷島駅から乗り込み、途中の駅で新郎が、次の駅で新婦が乗り込んできて。招待状は切符のデザインとかもかわいいかも..なんて妄想をしてしまいました。
あくまでもウェディングは、調査員のパッと思いつき妄想になります。実施可否は不明なので、興味がある方は直接お問い合わせくださいね。
JR東海道線、新幹線そして城北線が並んで見れる「枇杷島駅」から出発
名古屋からJR東海道線普通に乗って一駅で着く枇杷島駅から城北線に乗ることができます。
一旦改札を出て、城北線の切符を購入します。券売機の右下に城北線のボタンがあるので、そこを押せば城北線の切符が購入できます。
城北線ではICカードが使えないので、ご注意ください(そのため、枇杷島駅では一旦改札を出て切符を購入しましょう)。
切符を買って、いそいそとホームへ向かいます。改札を抜けた先はガラス張りになっており、向こうに名古屋駅の高層ビル群、眼下にはJRのホーム、右に目を向ければ新幹線が走り抜けていくのを見ることができます。
この時は貨物列車と新幹線が同時に走っていくのを見ることができました。
ローカル線ならでは!ワンマン電車 城北線の乗り方を予習
ホームで待つこと数分、アナウンスが入り線路の向こうから電車がホームへと入ってきます。1両のみの電車がゆっくりと入ってくる様は、おもちゃの電車のようでした。
運転士1名のみで運行するワンマン方式を採用している城北線は、乗る時は後方ドアから降りる時は前方ドアから。ドアの横には開閉ボタンがついており、電車が着いたら自分でボタンを押してドアを開けて乗り込みます。
乗り込んだら、整理券を取りましょう。システムとしては、名鉄バスのような感じになります。降車駅で運転席横の運賃箱に整理券と乗車賃を投入して降ります。運賃箱には、両替機能もあるので小銭がない場合は、降車駅に着く前に両替しておきましょう。
乗り込むと、乗客はわたしたちの他には女性が1名のみ。平日の14時過ぎ、ほぼ貸切でした。
乗車後しばらくしてドアが閉まり、いよいよ発進!
城北線の乗り方をチェック!
ワンマン電車は、運賃のやりとりは基本は電車の中で行われます。改札もないので、券売機などもありません。ホームで電車を待ちましょう。
※枇杷島駅は有人駅のため改札外の券売機で切符を購入できます。
- 進行方向とは反対(後方)のドアから乗る(自分が先頭の場合は、ボタンを押してドアを開ける)
- 整理券を取り、席につく
- 降車駅まで乗る(運転席上部に運賃表があるので、金額を確認)
- 降車駅で進行方向(前方)にある運賃箱に整理券と乗車賃を入れる(お釣りのないようにしましょう)
- 降車する(自分が先頭の場合は、ボタンを押してドアを開ける)
高架から眺める都会の景色から弥生時代へタイムトリップ
枇杷島駅から一駅、ほんの数分で尾張星の宮駅へと到着します。運転士さんに切符を渡して降りた駅は、とにかく視界が開けていて気持ちいい!高架の上なので、町が眼下に広がります。そして、架線(電線)がないためごちゃごちゃせずに空も広い。開放感です。
駅は無人でベンチがひとつあるだけ。広々とした風景の中にポツンと駅がある感じでした。
高架の上から長い階段で地上に降ります。駅を振り返ると..駅に見えないですね。
触って体験できる弥生時代を楽しもう!
ちらほらと畑や田んぼがまだ残る住宅街を歩いて北へと向かいます。約10分で、あいち朝日遺跡ミュージアムに到着しました。
2020年にオープンした、東海地方最大の弥生時代の集落である「朝日遺跡」を紹介する博物館です。屋内の展示室では、アニメやジオラマで集落の成り立ちを学ぶことができ、出土品なども豊富に展示されています。
他にも、キッズ考古ラボという体験スペースでは、弥生人の衣装を身につけることができたり、道具を触ってみることができたり。体験して弥生時代を楽しむことができます!
屋外には、復元された竪穴式住居や高床式倉庫の他にも体験水田が作られており、ここでも弥生時代の暮らしを体感できます。
この日は、小学生が3人木陰に座りおしゃべりに興じていました。懐かしい夏休みの風景がありました。
あいち朝日遺跡ミュージアム基本情報
- 住所/愛知県清須市朝日貝塚1
- 営業時間/9:30~17:00
- 休館日/月曜日(祝休日の場合、翌平日)、年末年始(12月28日~1月3日)
- アクセス/城北線 尾張星の宮駅より徒歩10分
- 駐車場/無料(15台)
- 入館料/一般300円、大学・高校生200円
- 公式サイト/https://aichi-asahi.jp/
弥生時代から古墳時代へ、味美駅で下車
再び城北線で勝川方面に向かいます。
車窓には、名古屋第二環状自動車道が並走しはじめ、電車の横を車が走ります。ジャンクションは特に見応えがあります。
小田井駅付近では、高架の下を名鉄線と地下鉄鶴舞線が交差するのが見えます。
淡々とした住宅街から、高速道路との並走、複数線路の交差とダイナミックに景色が変わっていくのも城北線の楽しみ方ですね!
前方後円墳×2、円形古墳×1に囲まれた二子山公園で遊ぶ
味美駅(あじよしえき)に到着。今度は、整理券と乗車賃を運賃箱に入れて下車します。
味美駅の中階段から見る高架橋は、整然と並んだ神殿のように見えなくもありません。
味美駅から東へ歩くこと7分ほどで、二子山公園に到着です。
二子山公園は、春日井市最大の前方後円墳である二子山古墳、白神山神社古墳、御旅古墳と3つの古墳に囲まれた公園になります。鬱蒼と盛り上がった雑木林が古墳になるのですが、横から見ているだけでは雑木林にしか見えません。二子山古墳の周りをぐるっとまわってみましたが、前方後円墳の形はわからずでした。
公園の各所に市民の手で作られた様々な埴輪(はにわ)も置かれており、それぞれの異なった仕草、表情を見て回るだけでも楽しいですよ。
休憩用の東屋のベンチが前方後円墳型をしていたり、その近くの水飲み場も埴輪型になっていたり、トイレの男女表示も埴輪だったりと古墳時代をアピールしてきます。
公園中央付近にはハニワの館があり、埴輪の展示の他に自販機も設置されているので休憩スペースとしても利用できます。
広々とした芝生のスペースではピクニックができそうですし、水遊びができそうな人工の川も流れています。地元の人たちの憩いの場になっていました。
二子山公園基本情報
- 住所/愛知県春日井市二子町2-11-1
- 営業時間/9:00〜17:00(ハニワの館)
- 休館日/月曜日(ハニワの館)
- アクセス/城北線 味美駅より徒歩7分
- 駐車場/無料(利用時間9:00〜17:00)
ご当地グルメも食べられる城北線
比良駅から徒歩10分ほどのところに、たべまろの認定グルメである「台湾ラーメン」が食べられるお店があるんです!
孤独のグルメで五郎さんが食べにきたこともあるお店、台湾ラーメン光陽さんです。
この日はお店が定休日だったため伺えませんでしたが、必ず伺ってレポートをあげるので楽しみにお待ちくださいね。
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
夕暮れ時がエモい!城北線
勝川市在住の方から城北線からは、夕日が綺麗に見えると教えていただいたので、夕暮れ時の電車に乗りました。
しかしこの日は曇天。空は一面の雲に覆われてしまい、夕日が見れず。
天気の良い日&台湾ラーメン光陽さんの調査で、またリベンジしたいと思います!!
城北線はのんびりした旅気分と、歴史探訪が楽しめる
名古屋駅から一駅、約17分で勝川駅まで行けるお手軽さ。車窓や駅からの景色の開放感。駅近で弥生・古墳時代の遺跡を見ることができるという、程よい楽しみもある城北線。
一人で気分転換に乗車してもよし、お子様連れで遺跡や公園で遊んでもよし、カップルで夕日を眺めながらエモい気分にひたるもよし。
お手軽に小旅行気分に浸れる城北線にぜひ乗車してみてくださいね!