かつては農業先進都市として発展し、「日本のデンマーク」とも呼ばれた愛知県安城市。現在では自動車産業を主体として工業都市に隣接していることから都市化も進み、農・工・商バランスのとれた住みやすい街です。
今回は、たべまろ調査隊が実際に現地に足を運び、安城市やその周辺に住むお子さん連れのファミリーにぴったりな安城市の休日お出かけプランをご紹介。
ゆったり余裕をもったスケジュールになっているので、名古屋など市外からお越しの方にもおすすめです!
それでは、行ってみましょう!
目次
コース概要
- 11:00【堀内公園】コスパ最強の遊園地でめいっぱい遊ぼう!
- 13:00 ランチは安城市のグルメを食べに行こう
①【北京本店】安城市のソウルフード「北京飯」を食べよう
②【いずみ庵 本店】安城名産の和泉そうめんを楽しもう - 15:00【JR安城駅周辺】童話作家「新美南吉」の足跡をたどろう
11:00【堀内公園】コスパ最強のテーマパークでめいっぱい遊ぼう!
はじめにやってきたのは「堀内公園」。「花と緑とメルヘン」がテーマの、豊かな自然の中でめいっぱい子どもが遊べる公園施設です。
ゆったりできる芝生広場や無料遊具のほかに、なんと50円〜100円で遊べる有料遊具(アトラクション)もあり、お子さん連れでのお出かけにぴったり!子どもと一緒にはしゃいじゃいましょう!
堀内公園の園内マップとアクセス
入場料は無料。車でのアクセスは、国道23号線「藤井インター」下車15分ほどです。駐車場は正面入り口前の北駐車場と南駐車場の2か所あり、それぞれ260台、140台ほど駐車できます。
電車でのアクセスは、名鉄西尾線「堀内公園駅」を下車し北に向かうと、すぐに南側の芝生広場から入場できます。
子連れにも優しい公園設備
バリアフリー化されている堀内公園は、お子さん連れの方でも安心して楽しめるような工夫が。
授乳室完備
管理事務所内には授乳室も完備。赤ちゃん連れの親御さんでも、安心して過ごせます。
ベビーカー貸し出し
管理事務所で受付を済ませば、ベビーカーも借りられます。広い公園なので、ベビーカーを借りられると移動がノンストレスになりますね。
大人から子どもまで大満足の有料遊具をご紹介!
設備もわかったところで、さっそく園内をご紹介~!まずは、低コスト高クオリティでコスパ◎の有料遊具を見ていきましょう。
まずは券売機でチケットを購入。売り場は全部で4か所あるので、途中で買い足すのもらくちんです。
空中散歩が楽しめる「サイクルモノレール」
「友好の橋」を渡り、公園に入ったたべまろ調査隊を待っていた最初の遊具は、1回50円で体験できる「サイクルモノレール」。かわいい動物をかたどった乗り物に乗って、園内の池を見渡せます。
小学生未満の人は保護者の方の同伴が必要です。身長120cm未満の方は1人で乗ることができません。
キャラクター豊富な華やかなメリーゴーランド
サイクルモノレールの向かいには、1回100円(3歳以下無料)で乗ることができるメリーゴーランドがあります。総勢30台もの馬をはじめとした様々な動物や馬車に100円で乗れるなんてお得すぎます!
調査員F
調査員Fはどのキャラに乗ろうか迷った結果、結局「バンビ」のような小鹿に乗りました。
堀内公園のシンボル「観覧車」は安城市内も見渡せる!
公園を芝生広場方向に進むと、公園のシンボルであるメルヘンな観覧車が!パステルカラーの配色がレトロな魅力を放っています。
調査員も久しぶりの観覧車!胸を高まらせながら、のりばへ進みます。
調査員F
うお~~!!けっこう高くまで上がります!公園がこんなに小さく見えて、テンションがめちゃ上がりです。
高さ35mにもなる観覧車は安城市内を一望できます。近くを走る新幹線からも見えるそうですよ!4人まで乗れるので、家族で一緒にどうぞ。
小さな子供に人気の「小型自動遊具」
テーマパークで子どもが喜ぶものといえばこれ!ちびっこサーキット付近には小型自動遊具が並びます。1回50円で、対象は小学生以下の方です。
本格的な電動汽車「メルヘン号」で公園の景観を楽しむ!
サイクルモノレールがまたがる、やすらぎの池を奥に進むと、最大45人乗りの汽車「メルヘン号」が見えてきます。
こちらも1回100円(3歳以下無料)で、緑あふれる園内をのどかに走ります。停車駅は実際の駅のホームのようになっており、踏切まであり、少年心がくすぐられますね!
ボリューム満点で大満足の無料遊具!
園内には、有料遊具だけでなく子どもたちに大人気の無料遊具も揃っています。
人気ナンバーワンの「芝滑り」
園内北東の広場には、たくさんの無料遊具が。なかでもスリリングな「芝滑り」は人気ナンバーワンの遊び場。
本来、利用は小学生以下限定となりますが、許可を得て特別に体験させていただきました。
調査員O
かなりスピードが出て楽しい!!そばでは兄弟らしき子どもたちが何度もはしゃいで競争していました。
ローラー滑り台も
芝滑りの隣には、大きめのローラー滑り台もありました。ローラーの回転でスピードが出やすく、芝生広場に向かって一気に飛び出します!
サイクルカーで駆け回る!「ちびっこサーキット」
観覧車の隣には、小学生以下の方が利用できる「ちびっこサーキット」があります。倉庫から出てくるサイクルカーに乗って、ミニサーキットを思う存分駆け回れます!
大型舟型遊具「フラワーシップ」も
ちびっこサーキットの隣には、子どもたちが大好きな大型遊具「フラワーシップ」もあります。海賊船のような形をした遊具には、急角度の滑り台などもあり、満足度いっぱいです。
鳥が観察できるバードハウスも!
園内北側の奥には、なんと8種類の鳥を見ることができる「バードハウス」があります。マガモのような見慣れたものから、フラミンゴやオナガキジといった珍しい鳥も見ることができます。お子さんと一緒にじっくり観察してみてはいかがでしょうか。
堀内公園の基本情報
- 住所:安城市堀内町安下1-1
- TEL:0566-99-5947
- 定休日:毎週火曜日・年末年始(12月28日~1月3日)
- 営業時間:[平日] 9:00~12:00/13:00~16:30
[土日祝] 9:00~16:30
[夏休み期間の金曜日] 9:00~12:00/13:00~18:00
[夏休み期間の土日祝] 9:00~18:00 - 駐車場:約400台程度
- 公式HP:http://www.katch.ne.jp/~aichswim-hp/index.html
13:00 ランチはお好きな方を選んで!
堀内公園でたくさん遊んで疲れたら、お昼にしましょう!
調査員O
はしゃぎすぎてとってもお腹がすきました…
ランチは次に紹介する2店舗からお好きな方をどうぞ。
- がっつり食べるなら→①【北京本店】安城市のソウルフード「北京飯」を食べにいこう
- つるっと爽やかに→②【いずみ庵 本店】安城名産「和泉そうめん」を楽しもう
①【北京本店】安城市のソウルフード「北京飯」を食べに行こう
安城市の選べるおすすめランチ、1つ目のお店は、「北京本店」。安城市の名物として絶対的な知名度を誇り、60年以上も地元で愛され続けるソウルフード「北京飯」が食べられます。
お店は、JR三河安城駅から歩いてすぐ。堀内公園からのアクセスは、車だと15分ほどです。公共交通機関を使う場合は、堀内公園駅から名鉄西尾線を使って北安城駅へ。そこから少し歩いてJR安城駅から三河安城駅まで乗り継ぎます。小さいお子さんがいる場合は、車での移動が安心ですね。
安城市のソウルフード「北京飯」とは?
安城市で60年以上愛され続けるソウルフード「北京飯」は、地元の中華料理屋「北京本店」が提供しているB級グルメ。ご飯の上に半熟卵と豚の唐揚げが乗ったシンプルなものですが、クセになる味わいで長い間愛され続けています。
うっかりミスから生まれたB級グルメ
「北京飯」の発祥は、当時の店主がまかないを作ろうと鍋で炒めていた卵に「うっかり」別の料理のタレが入ってしまったものを、そのまま食べたことが始まりだそう。
調査員F
思いもよらずその組み合わせが美味しかったことから、お店の定番メニューとなったんですね。現在は3代目の杉浦充俊さんが店を継ぎ、先代の味を受け継いでいらっしゃいます。
それでは、運動して腹ペコになった体には間違いなしのがっつりB級グルメを味わいに行きましょう!
北京本店に入店!
店舗は2階になります。到着して階段を上ると、待機している人の列ができていました!さすが人気店・・
内装は落ち着いた空間になっており、1人でも、グループでも入りやすいお店です。窓際にはお座敷席があるので、お子さん連れの方でも安心です。
北京飯/773円
いただいたのは、もちろん「北京飯」!店内は平日にもかかわらず大繁盛していましたが、注文から10分も経たずアツアツのどんぶりが運ばれてきました。
トロトロの卵とジューシーな豚肉の食感がたまらない!卵は豊橋産のものを、豚肉はみかわポークを使用しているそうで、素材のおいしさがじんわりと伝わります。
タレは砂糖や醤油などから作るシンプルなものですが、絶妙な甘さでご飯がもりもり進んでしまいます。
ごちそうさまでした。
Shop information
- 店名
- 北京 本店
- 住所
- 愛知県安城市三河安城本町2-4-1
- 最寄駅
- JR三河安城駅より徒歩4分
- 営業時間
- 【ランチ】 11:00~14:30(LO 14:00) 【ディナー】17:00~21:30(LO 21:00)
- 定休日
- 月曜日
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
②【いずみ庵 本店】安城名産「和泉そうめん」を楽しもう
たくさん運動して疲れた体には、そうめんのようなつるりと食べられるものもうれしいですよね。安城市のおすすめランチ2つめは、和泉そうめん丈山の里が運営する「いずみ庵 本店」。
伝統的な「和泉手延べ古式麺」の製法を用いた三河安城の名産「和泉そうめん」を使った料理がいただけます。
堀内公園からのアクセスは車で10分ほど。公共交通機関を使う場合は、あんくるバスで【堀内公園駅西】から【デンパーク】まで乗り、そこから15分ほど歩きます。
お店には広い駐車場があるので、お子さん連れの場合は車がおすすめ!
こだわりの手延べそうめん「和泉そうめん」とは?
意外と知られていない安城市の名産「和泉そうめん」は、天明の飢饉(1782-1785年)にあえぐ安城の人々が、貧困から逃れるために手延べ麺の加工技術を編み出したことが始まりといわれています。
「和泉そうめん丈山の里」は現在も伝統的な製法「半生もどし」を受け継ぎ、安城市和泉地区の歴史や職人のこだわりも練りこんだ麺づくりを行っているんです。
それでは実際に、手製のこだわりの美味しさが詰め込まれたそうめんを食べに行きましょう!
いずみ庵 本店に入店!
瓦葺の立派な建物に入ると、ゆったり広々した空間が広がります。窓からは中庭も見え、風情があります。座敷席があるので、お子さん連れでも安心です。
メニューには、ファミリーにうれしいお子様メニューも。おまけとして小さな手毬や竹とんぼがついてきます。なんだか大人もノスタルジックな気分になってしまいます。
彩りそうめん/1050円
ボリューミーでインパクトのある見た目の彩りそうめんは、とっても涼やか。つけ汁は2種類あり、薬味も充実しています。
黄色のそうめんは柚子、ピンクのものは梅の風味があります。梅そうめんは琥珀色のつゆに梅干をほぐして、つけていただくそう。梅の酸味とだしの旨みがいい塩梅で、とっても爽やかです。
調査員F
柚子のそうめんは、添えられた柚子のピールとともに。暑い時期にぴったりのそうめんでした。
にゅうめん/830円
いずみ庵では、そうめんだけではなくにゅうめんも提供されています。キンキンに冷えたそうめんもいいけど、秋などはほっと温まるにゅうめんが食べたくなりますよね。
クラシックなにゅうめんは、落ち着きのある華やかさを放っています。思わず顔を近づけて香りを楽しむと、おだしの香ばしさが食欲をそそります。
調査員O
コシのあるにゅうめんはのど越しもよく、つるつると口の中に吸い込まれていきます。優しいおだしで心も体も温まりました。
ごちそうさまでした。
Shop information
- 店名
- いずみ庵 本店
- 住所
- 愛知県安城市和泉町大北58-2
- 営業時間
- 「昼の部」11:00〜14:30(L.O.14:00) 「夜の部」17:00〜21:00(L.O.20:30)
- 定休日
- 無休(元旦のみ休)
情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。
15:00【JR安城駅周辺】童話作家 新美南吉の足跡をたどろう
ランチも済ませ、お腹いっぱいになったら、最後に安城市にゆかりのある童話作家、新美南吉の世界を見に行きましょう。JR安城駅周辺には、南吉にゆかりのある場所やお土産がいくつもあります。
調査員F
彼の著作「ごんぎつね」などは小学校で勉強して馴染みのある方も多いのではないでしょうか。懐かしい・・
新美南吉と安城
愛知県半田市で生まれ、童話作家を夢見た新美南吉。安城市はそんな南吉の「夢が叶ったまち」として知られています。
昭和13(1938)年から安城高等女学校の教師として赴任した南吉は、翌年から安城市新田町で下宿を始めます。教師として社会的にも精神的にも充実した生活を送り、昭和17(1942)年にはついに夢だった童話作家に。翌年、病気によって29歳の若さで亡くなるまで、「第二のふるさと」安城で過ごしました。
南吉の通勤路だったというJR安城駅前の商店街には、彼の作品のヒントになった商店があったり、ウォールペイント、オブジェなどが飾られていたりします。
それでは、実際に南吉の世界をのぞきに行ってみましょう!
駅前で南吉グルメを楽しもう!
安城市観光案内所 KEYPORT
まずは、JR安城駅から直結の観光案内所キーポートに寄ってみましょう。目の前に駐車場があるため、ここを使うのがおすすめです。(30分無料、その後1時間ごとに100円)
観光案内所内のショップでは、ごんぎつねの形をしたクッキー「南吉からのおくりもの」など、南吉にちなんだグッズやお土産を買うことができます。
安城市観光案内所 KEYPORTの基本情報
- 住所:安城市御幸本町1-1(JR安城駅1階(南口)
- TEL:0566-77-5711(安城市観光案内所)
- 定休日:年末年始
- 営業時間:10:00~20:00
- 公式HP:https://www.city.anjo.aichi.jp/kurasu/machidukuri/keyport.html
両口屋菓匠
観光案内所から歩いてすぐの場所にある老舗の和菓子屋さん。こちらでも南吉グルメを買うことができます。
「南吉の青春かすてら」はふっくらしたカステラ生地の中に、あんこが入った優しい和スイーツ。新美南吉生誕100周年を記念し、地元の高校生とともに開発したそうです。半月型の形も可愛いですね。
味はプレーンとチンゲン菜があります。チンゲン菜は、パウダーが入っているようですが、あまりわかりませんでした。しっとりしたつぶあんと甘く煮られた栗が生地とよく合います!
調査員F
実はチンゲン菜も安城市の名産なんですね~。
両口屋菓匠の基本情報
- 住所:愛知県安城市御幸本町2-1
- TEL:0566-76-2778
- 定休日:火曜日
- 営業時間:8:30〜18:30
- 公式HP:http://ryouguchiya.com/
街に散らばる南吉ウォールペイント
JR安城前の商店街には、新美南吉や、彼の童話をモチーフにしたウォールペイントがたくさん!30近くもの壁画を通して、南吉の世界観を楽しむことができます。昔ながらの街並みを歩きながら、いくつ見つけられるか探してみてはいかがでしょうか。知っている作品のペイントも見つかるかもしれません。
調査員F
知っている作品のペイントを見つけると、テンションが上がりますね!
南吉の下宿先にも立ち寄ってみよう
JR安城駅から車で5分ほどの場所には、安城高等女学校に通勤していた南吉の下宿先が今も残っています。
六畳一間の和室の、当時の家賃は2円90銭。時代を感じます。
調査員F
南吉はここで物思いにふけったり、日記を書いたりしていたのでしょうか。
※個人の所有物件のため、見学はなるべく午前10時から午後3時までの間に行くようにしましょう。
下宿先は住宅街の路地を入ったところにあります。車は近くの新田ふれあい広場駐車場が使用できますよ。前の道路は道幅が少し狭いので、注意してくださいね。
家族でたっぷり楽しめる安城市でおでかけを楽しもう!
いかがでしたでしょうか?安城市を一日たっぷり満喫して、おでかけは終了。車で来た方は、休日だと帰り道が混むかもしれないので、暗くなる前に帰路につきましょう。
調査員O
たべまろ調査隊も、へとへとになるまで安城市のおでかけを楽しめました。
大人も子供も一緒になって、家族で楽しめるスポットやグルメが満載の安城市。今回紹介できなかったところもたくさんあるので、ぜひ本記事を参考にしつつ、お気に入りのおでかけスポットを見つけてみてくださいね。
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