本州の太平洋岸の南東部に位置している愛知県の「蒲郡市」は、日本の文化を感じる神社や仏閣が多く、海と山に囲まれた自然豊かな海辺の街です。天然記念物である「竹島」は蒲郡のシンボルとして観光客にも人気のスポット。

蒲郡市はその美しい景色から数多くの文人が好んで訪れるなど、人々に愛されてきた土地でもあります。

こちらでは魅力あふれる蒲郡市の特徴や観光地、名産品、ご当地グルメなどをご紹介します。

目次

蒲郡市の特徴・基本情報

  • 【人口】約8万人
  • 【面積】約56.9㎢
  • 【市の花】ツツジ
  • 【市の木】クスノキ
  • 【市制施行日】1954年4月1日
  • 【市役所所在地】〒443-8601 愛知県蒲郡市旭町17-1
  • 【公式HP】https://www.city.gamagori.lg.jp/

蒲郡市は2つの大きな半島に囲まれ、温暖な気候の街です。冬は雪が降ることもありますが、積もることはほとんどありません。また、雨が降る日も少ないといった特徴があります。

温暖な気候を活かしたフルーツ栽培が盛んで、特にみかんは日本国内でも有名です。ハウスみかんは日本有数の出荷量があり、「蒲郡みかん」は県内農産物で初の地域ブランドとして登録されました。

みかん以外にも、イチゴ、アスパラ、ネギ、菊などの農産物が収穫されています。

三河湾の最深部に位置する蒲郡市では、古くから水産業が営まれています。

近年では養殖技術の開発普及、種苗の放流などを積極的に行っており、「獲る漁業」から「育てる漁業」へと近代化がすすめられているそうです。その他にも、繊維業や鉄工業、商業などが営まれ、蒲郡市では多彩な農商工が発展しています。

蒲郡市へのアクセス

JR蒲郡駅は普通、快速、特別快速、新快速の全てが停車します。新快速に乗車すれば名古屋まで約35分、豊橋まで約10分で到着します。通勤や通学にも便利です。

名鉄蒲郡線は、西尾の吉良吉田駅から、蒲郡まで走るローカル線(ワンマン運転)。西尾市、蒲郡市のゆっくり旅におすすめです。

蒲郡市で人気の観光地・観光スポット7選

蒲郡市のおすすめ観光地・観光スポットは以下の通りです。

  • ラグーナテンボス
  • 竹島水族館
  • 竹島
  • 海辺の文学記念館
  • 生命の海科学館
  • 西浦園地
  • 蒲郡オレンジパーク

蒲郡市は愛知県内でも有数の温泉観光地としても知られており、1000年以上の歴史がある「三谷温泉」をはじめ「形原温泉」「西浦温泉」「蒲郡温泉」の4つの温泉郷を持っています。海も山もあり、様々な観光地があるため蒲郡ならではの楽しみ方ができることも魅力です。

今回はその中でも、特に人気の観光地・観光スポットを7つピックアップしてご紹介いたします。

ラグーナテンボス

「ラグーナテンボス」は三河湾を望む複合型リゾートで、多彩なアトラクションやエンターテイメントを楽しむことができます。夢いっぱいのテーマパーク「ラグナシア」や、個性あふれるショップが集まる「フェスティバルマーケット」など多くの楽しみ方が満載です。

また、変わり続けることを約束する「変なホテル ラグーナテンボス」は初めてロボットがスタッフとして働いたホテルとしてギネスにも登録されるなど、話題性もあります。

ラグーナテンボス 基本情報

  • 住所:〒443-0014 愛知県蒲郡市海陽町2-3-1
  • 開園時間:季節や曜日などにより異なります。詳しくは公式HPにてご確認ください。
  • 休園日:施設により休園日が異なります。詳しくは公式HPにてご確認ください。
  • アクセス:JR「蒲郡駅」より無料シャトルバスで約15分
  • 三河大塚駅より路線バス(有料)で約10分
  • 公式HP:https://www.lagunatenbosch.co.jp/index.html

竹島水族館

竹島水族館では常時およそ500種類前後、約4500匹の生き物に会うことができます。迫力満点な「アシカショー」や日本で珍しい「カピバラショー」もあり、人気の水族館です。

館内の展示や生き物の解説はほとんど担当の飼育員さんの手作り。また、竹島水族館の調べによると深海の生き物の展示種数は日本一だと言います。

ここでしか見ることのできない生き物にも会えるのでご家族やカップル、もちろんお一人でも楽しめる水族館です。

2024年4月1日にリニューアルオープンしました!人気の深海生物の水槽が増え、「より深く」進化した竹島水族館をお楽しみください。

竹島水族館 基本情報

  • 住所:〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町1-6
  • 入場料:大人1,200円/4歳以上~中学生500円
  • 開館時間:9:00-17:00(入館は16:30までとなります)
  • 休館日:無休
  • アクセス:JR東海道本線または名鉄蒲郡線「蒲郡駅」南口より徒歩で約15分
  • 公式HP:https://www.city.gamagori.lg.jp/site/takesui/

竹島(八百富神社)

国の天然記念物に指定され、 最強のパワースポットとも呼ばれる蒲郡のシンボル「竹島」は蒲郡市を代表する観光スポットです。

長さ387メートルの橋で陸地と結ばれており、島の中央部には開運・安産・縁結びの神様を祀る「八百富神社」があります。

徒歩で約30分〜1時間でぐるりと一周できるので、海辺のお散歩を楽しむことができる素敵な場所です。

竹島 基本情報

海辺の文学記念館

「海辺の文学記念館」は、多くの文人が滞在したことで有名な「常磐館」を再現し、かつて常磐館を愛した文豪たちを紹介しています。常磐館は、明治45年に竹島の海岸に建設された文豪たちが愛した料理旅館。多くの文学作品の舞台のモデルになっています。

特に作品内で贔屓にした菊池寛をはじめ、三島由紀夫、川端康成、谷崎潤一郎などの足跡を辿れます。また、蒲郡市出身の芥川作家・平野啓一郎の作品も展示なども展示されています。

内装には、常磐館で使用されていた照明や時計なども飾られています。歴史と文豪たちの足跡を是非辿ってみてください。

海辺の文学記念館 基本情報

  • 住所:〒443-0031 愛知県蒲郡市竹島町15-62
  • 入場料:無料
  • 開館時間:9:00-17:00
  • 休館日:年中無休
  • アクセス:JR「蒲郡駅」より徒歩15分
  • 公式HP:https://ubkinenkan.com/

生命の海科学館

「海のまち蒲郡」らしく、海に生きる古代生物の進化についての科学館です。本物の隕石が見られるだけではなく、世界に2頭しか確認・発見されていないインカクジラの本物の化石も展示してあります。

海の神秘、地球の成り立ちが学べるのはもちろん、生命の進化がわかりやすく、そしておもしろく学べます。

また、フロアの天井からつるされた9000年前の海の支配者・クビナガリュウ(タラソメドン)のレプリカ化石は大迫力。階段を上がりながら、ぜひじっくり観察してください。

生命の海科学館 基本情報

  • 住所: 〒443-0034 愛知県蒲郡市港町17-17
  • 入場料:大人500円/小中学生200円
  • 開館時間:9:00-17:00
  • 休館日:毎週火曜日/12月29日から1月3日
    火曜日が祝日の場合は翌日/長期連休中やGWは火曜日も開館
  • アクセス:JR「蒲郡駅」より徒歩3分
  • 公式HP:https://www.city.gamagori.lg.jp/site/kagakukan/

西浦園地

蒲郡市が「蒲郡屈指のヒーリングスポット」と銘打つのは、西浦園地です。

三河湾と知多半島をのぞむ高台の緑地で、春は桜の名所として有名。観光客には、フォトスポットとしても人気が高いです。

おすすめは夕日のタイミング。高台から見る三河湾と美しい夕日の絶景は、正に「ヒーリングスポット」と言える、心洗われる美しさです。

西浦園地 基本情報

  • 住所:〒443-0105 愛知県蒲郡市西浦町大山26
  • アクセス:JR・名鉄「蒲郡駅」より名鉄バス西浦温泉行で終点 バス停から徒歩約8分

蒲郡オレンジパーク

蒲郡市の特産物であるみかんをはじめ、いちご、さくらんぼ、メロン、マンゴー、桃、梨など、一年中季節のフルーツ狩りができます。どの季節も美味しいフルーツ狩りが楽しめるのが嬉しいのはもちろん、お食事付きやフルール大福作りといったセットプランもあります。

また、ショップでは自家農園で採れたフルーツのジュースやソフトクリームも販売。レストランでは、地元で採れたお魚やあさりの御前、浜焼きなども味わえます。

日帰り観光のメインとする方も多いスポットです!

蒲郡オレンジパーク 基本情報

  • 住所:〒443-0002 愛知県蒲郡市清田町小栗見1-93
  • 料金:プランによって異なるため、Webサイトにて確認
  • 営業時間
    平日:10:00-15:00
    土日祝:9:00-16:00
  • フルーツ狩り受付時間
    平日:10:00-14:00
    土日祝:9:00-15:00
  • 定休日:年中無休
  • アクセス
    音羽蒲郡ICより車で約10分
    JR・名鉄「蒲郡駅」よりタクシー、車で約10分
  • 公式HP:https://www.orepa.jp/

蒲郡市の名産品は何?

豊かな自然と温暖な気候が特徴である蒲郡市には美味しいものがたくさんあります。

  • 蒲郡みかん
  • 三河湾のアサリ
  • アカザエビ
  • えびせんべい

名産品のひとつとして挙げられた「三河湾のアサリ」を使用したご当地グルメの「ガマゴリうどん」も感激の美味しさだと評判です。

蒲郡市のソウルフードは給食グルメ?

蒲郡市民なら誰もが知っているのが「若鶏のレモン煮 」と「うずまきパン」です。

調査員O

こちらはユーザーさんからの情報提供で、調査員も近いうちに食べてきます!

若鶏のレモン煮とは

蒲郡市の給食メニュー、不動の人気No.1を誇るのがこの若鶏のレモン煮です。はじまりは昭和56年で、蒲郡市民は子どもの頃から食べているため”蒲郡市のソウルフード”と言っても過言ではありません。

給食メニューではありますが、市内で購入できるお店があります。

Shop information

店名
文一 蒲郡本店
住所
愛知県蒲郡市御幸町7-1
最寄駅
蒲郡駅
営業時間
11:00~20:30(LO 20:15)
定休日
年末年始

情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。

こちらのお店の「極みレモン煮込みからあげ」が該当します。お店の人気No.1メニューとのことで、この人気ぶりからも蒲郡市民から愛されることがわかります。

うずまきパンとは

こちらも給食メニューとして提供されていますが、給食に限らず、ご当地パンとして蒲郡市民から絶大な支持を誇っています。名前の通り、うずまき状になっており、うずまきをはがしながら食べるのが地元流とのこと。

蒲郡市にお店を構える老舗のパン屋「ミシマパン」が販売しており、市内のスーパーでも購入できます。

Shop information

店名
ミシマパン
住所
愛知県蒲郡市拾石町塩浜66
最寄駅
蒲郡競艇場前
営業時間
8:00-18:30
定休日
日曜日

情報は掲載時点の情報です。最新の情報は店舗へお尋ねください。

味の種類も豊富で、さまざまなバリエーションがあります。ちょっとしたお土産やドライブ中のおやつにもおすすめです。

蒲郡市のご当地グルメ「ガマゴリうどん」はどんな食べ物?

ガマゴリうどんは2012年に誕生しました。

地域発信型映画「ガマゴリ・ネバーアイランド」の撮影中に地元の方々がスタッフやキャストの皆さんに振る舞った炊き出しうどんが切っ掛けにできました。偶然、近くにいた漁師さんから「これも入れてみたらどうか」と、たっぷりのアサリと獲れたてのワカメが差し入れされ、更に港近くの水産練り工場から直送カマボコも加わりました。

このように「ガマゴリうどん」は海の幸がぎゅっと詰まった、蒲郡ならではのうどんです。定義は以下の通りになります。

ガマゴリうどんの定義 5箇条

第1条 アサリは原則として三河湾産を使用し、1人前に5個以上使用すること。

★ただし量が少ない場合はその理由を伝えること

  • 第2条 アサリはダシをしっかり取り、提供すること。
  • 第3条 原則として、しょう油味とする。ただし、創意工夫を認める。
  • 第4条 蒲郡産の1品を使用していること。(ごま油、練り物、ニギス、メヒカリなど)
  • 第5条 具にはワカメを入れること。

定義もしっかりとある「ガマゴリうどん」は、「全国ご当地うどんサミット」や「全国まるごとうどんエキスポ」などの全国大会で3度も優勝しており、日本一のご当地うどんと言っても過言ではありません。

以下に、おすすめのお店をご紹介させていただきます。是非、行ってみてください。

やをよし

4.8
81
  • ガマゴリうどん
  • 蒲郡市
  • 蒲郡駅

蒲郡うどん 得盛

4.3
65
  • ガマゴリうどん
  • 蒲郡市
  • 蒲郡駅

寿司八

4.4
74
  • ガマゴリうどん
  • 蒲郡市
  • 三河三谷駅

蒲郡市に来たら「ガマゴリうどん」を食べてみよう!

蒲郡産のアサリや地元ならではの具材を使用し、しっかりとダシが取られた「ガマゴリうどん」は濃厚で潮の香りが際立ちます。

全国有数のアサリの産地でもある蒲郡市だからこそ生まれた唯一無二のうどんです。

是非、蒲郡市で「ガマゴリうどん」を堪能してみてください!