名古屋市に隣接しており、近年はベッドタウンとして注目を集めるあま市。しかし、市内には数多くの歴史的名所や、風土を活かした伝統文化が数多く残されています。
こちらではあま市について、その特徴からおすすめの観光地、さらには伝統産業を活かしたご当地グルメまでを幅広くご紹介します。
名古屋からもアクセスしやすく、魅力あふれる地域ですので、ぜひ最後までご覧ください!
目次
あま市の特徴・基本情報
- 【人口】約8.6万人
- 【面積】27.49㎢
- 【市の花】ユリ
- 【市の木】ハナミズキ
- 【市制施行日】2010年3月10日
- 【市役所所在地】〒497-0001 愛知県あま市七宝町沖之島深坪1
- 【公式HP】https://www.city.ama.aichi.jp/
あま市は愛知県の北西部、尾張地方に位置しています。海部郡七宝町、美和町、甚目寺町という3つの町が合併して出来た市であり、これは愛知県内での最後の合併となりました。
ひらがなで「あま」と表記する市名は全国的にも珍しいかもしれません。こちらは合併前の難読地名「海部(あま)」をひらがな表記にしたものが、複数の候補から決定された経緯をもちます。加えて愛知県出身の政治家、海部(かいふ)元総理大臣との混用を防ぐ目的もありました。
あま市の地形は濃尾平野に位置していることからほぼ平坦。そのため農業を中心にした、田園都市として発展してきた歴史を持ちます。また、名古屋市の西に隣接しており、名古屋駅まで鉄道で約15分程度でアクセスできることから、ベッドタウンとしての側面も持っています。
鉄道、自動車道などの交通インフラも整っていることもあり、あま市全域で住宅地の開発が進んでおり、人口も増加傾向にある人気エリアとなっています。
あま市へのアクセス方法
あま市は愛知県の中心都市である名古屋市に隣接しているため、アクセスは良好なエリアです。
名古屋市から電車でアクセスする場合、名鉄津島線で「甚目寺駅」まで約15分程度、市の中心部までもそこから徒歩5分程度でたどり着けます。
また自動車の場合も、名古屋第二環状自動車道「甚目寺北IC」もしくは「甚目寺南IC」を降りてすぐとなっています。
あま市のおすすめ観光地4選
名古屋市のベッドタウンとして人気のあま市ですが、深い歴史を持っています。
そのため数多くの観光地があり、いずれも高い人気を誇っています。こちらではその中から、特におすすめしたい観光地をご紹介します!
七宝焼きアートヴィレッジ
七宝焼きアートヴィレッジは、金、銀、銅などの金属にガラス質の釉薬を用い高温で焼く金属工芸品である「七宝焼き」に関する総合施設です。
施設内には、「七宝焼き伝承館」と「ふれあい広場」の2つがあり、「七宝焼き伝承館」では、作品鑑賞や製作工程の見学、製作体験、各種イベントなど「七宝焼」についてさまざまなことが学べる他、ふれあい広場には水と緑に親しむことのできる散策路があり、利用者の方の交流の場となっています。
基本情報
- 住所:〒497-0002 愛知県あま市七宝町遠島十三割2000
- 営業時間
- 交流ホール
9:00〜21:00 - その他の施設
9:00~17:00 - ふれあい広場
3月~11月:8:30~21:00
12月~2月:8:30~19:00
- 交流ホール
- アクセス:名鉄津島線「七宝駅」下車 徒歩約25分
- 公式HP:https://www.shippoyaki.jp/index.html
甚目寺観音(じもくじかんのん)
甚目寺観音は真言宗智山派の寺院です。597年に伊勢国の漁師が海中から聖観音菩薩を引き上げ、それを祀ったことが始まりとされています。
徳川家康が名古屋城築城の際に定めた、尾張市観音のひとつとしても数えられており、現在でも多くの信仰を集めています。特に1196年に建立された南大門は愛知県内最古の楼門建築であり、重要文化財にも登録されています。
基本情報
- 住所:〒490-1111 愛知県あま市甚目寺東門前24
- 営業時間:8:00〜17:00
- アクセス:名鉄津島線「甚目寺」下車 徒歩約5分
- 公式HP:https://jimokuji.or.jp/
萱津神社(かやづじんじゃ)
萱津神社は日本で唯一、漬物の神様を祀っている神社です。古くは地域の人々が、野菜と塩を瓶に入れてお供えしたところ、塩漬け野菜ができたことが由来とされています。
現在でも境内には漬物を納める「香の物殿」があり、毎年8月に行われるお祭りには多くの漬物関係者が集まります。縁結びの神社としても信仰を集めていますので、良縁を願う方にもおすすめのスポットですよ!
基本情報
- 住所:〒490-1112 愛知県あま市上萱津車屋19
- アクセス:
名鉄名古屋本線「須ヶ口」駅 徒歩約15分
名古屋第二環状自動車道「大治北出口」又は「甚目寺南出口」より約10分 - 公式HP:https://sites.google.com/site/kayatsujinja/
下萱津のフジ
こちらは新川にかかる萱津橋の南側堤防沿いに存在する、フジの名所です。植えられているフジはなんと樹齢350年ともいわれており、愛知県の天然記念物に指定されています。
4月にキレイな花を咲かせるフジですが、いつでもその姿を見られるわけではありません。年に一度だけ一般客の見学が許されており、2024年は4月29日限定で公開されました。例年4月末頃を目処に公開されますので、気になる方は最新情報を確認しながら予定を立ててみましょう!
基本情報
- 住所:〒490-1114 愛知県あま市下萱津未見取1130-27
- 公開期間:例年4月末
- アクセス
名鉄「須ヶ口駅」 徒歩約30分
名古屋駅から車で約15分 - 公式HP:https://ama-kankou.jp/page_activity/shimokayatufuji/
あま市の名産品
古くから農業が営まれてきたあま市では、以下のような伝統野菜が名産品として知られています。
- 小松菜
- ほうれん草
- 水菜
- ミブナ
- 越津ネギ
- 方領大根
- 愛知本長ナス
- 丹波ほおずき
この他にも数多くの野菜がありますので、ぜひあま市を訪れた際は確認してみてください!
あま市のご当地グルメ「あま麺」は麺に一手間加えて作られる!
愛知県には数多くのご当地グルメがあることで有名ですが、あま市にも特徴的なグルメが存在しています。その名を「あま麺」といい、あま市産の小松菜が練り込まれた緑色の麺が特徴の一品です。
あま麺
愛知県の西部に位置する「あま市」は、岐阜から三重にかけて広がる雄大な濃尾平野にあり、恵まれた気候と豊かな自然の中で、近郊農業を中心に発展してきました。大都市名…
小松菜は鉄分やカルシウムが豊富に含まれている野菜で、その含有量はなんとほうれん草の倍以上。また青菜特有の生臭さが少なく、野菜の苦手な子供にも人気のある食材なのです。
そんな小松菜が練り込まれた緑色の麺ですが、見た目のインパクトに反して非常に食べやすく、誰でも美味しいと感じられるはず!あま市内の飲食店では様々なアレンジメニューも提供されています。
古くから農業が盛んだったあま市だからこそ生まれたご当地グルメのあま麺。ぜひあま市を訪れた際にはご賞味ください!
あま市で「あま麺」が食べられるおすすめのお店
駅前飯店
- あま麺
- あま市
- 木田駅
町カフェ
- あま麺
- あま市
- 木田駅
焼肉山ちゃん
- あま麺
- あま市
- 甚目寺駅
歴史ある観光地とご当地グルメ「あま麺」が魅力
あま市の特徴、観光地からご当地グルメまで幅広くご紹介しました。
名古屋市へのアクセスが良好なことから、ベッドタウンとして人気を博す一方で、歴史的にも重要な観光地を持つあま市。さらに古くから続く農業による伝統野菜を活かしたご当地グルメも存在するなど、数多くの魅力を持っています。
名古屋観光の一環としてもアクセスしやすい地域ですので、ぜひ一度足を運んでみてください!