「阿久比(あぐい)町」は太平洋に面した知多半島の中央に位置しています。名古屋市へも通勤、通学圏内と優れた立地でありながら、豊かな自然環境が魅力的な地域です。

本記事では、そんな阿久比町の基本情報から歴史的な観光地、さらには名産品までと町の魅力を一挙にお伝えしていきます!

ぜひ最後までご覧ください。

目次

阿久比町の特徴・基本情報

  • 【人口】約2.8万人
  • 【面積】23.80㎢
  • 【町の花】ウメ
  • 【町の木】モチノキ
  • 【町制施行日】1953年1月1日
  • 【役所所在地】〒470-2292 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字殿越50
  • 【公式HP】https://www.town.agui.lg.jp/

阿久比町は愛知県の南部、知多半島のほぼ中央に位置しています。しかし、海には面しておらず、これは知多半島に属する町の中で阿久比町と大府市だけとなっています。

阿久比川を中心とした豊かな田園が特徴ですが、鉄道や自動車道の環境が整備されており、名古屋市まで約30分とアクセス良好です。そのため工業団地や住宅地の開発も進められており、住環境の優れた地域として注目されています。

また、戦国時代に天下統一を果たした徳川家康の生母である「於大の方」が15年間、現在の阿久比町で暮らしていたなど、歴史との関わりも深い地域です。

さらに、1983年から町をあげての取り組みを強化しており、「ホタル飛び交う住みよい環境づくり」を現在でも続けています。町内ではホタルの生息分布調査から人工飼育、さらには養殖場での研究が行われています。

阿久比町へのアクセス

名古屋市への交通網が優れているため、アクセスは非常に良好となっています。

電車で阿久比町へ向かう場合は、名鉄を利用すれば名古屋駅から阿久比駅まで約30分で到着できます。また、名古屋から車で向かう場合でも、知多半島道路を利用すれば、約35分程度で到着可能です。

中部国際空港からのアクセスも、電車で約35分と優れているため、名古屋観光の一環として訪れやすい地域だといえるでしょう。

阿久比町のおすすめ観光地3選

優れた自然環境と歴史が特徴の阿久比町には、様々な観光地が存在しています。

こちらでは、その中から特におすすめしたいスポットを3つ紹介します。

坂部城跡

久松定益によって築城された坂部城は、築城年こそ不明ではありますが、阿久比町の指定文化財に指定されています。戦国時代の争いの中で、坂部城は織田信長の家臣であった佐久間信盛によって落城したため、現在は城の姿は残っておらず跡地として「城山公園」が整備されています。

徳川家康とその生母である於大の方ゆかりの場所であり、幼少の頃人質となっていた家康はこの坂部城で生母と16年ぶりの再会を果たしたと伝えられています。現在でも土塁が確認できるなど、戦国時代の城の作りを肌で感じられるスポットとして多くの人が訪れています。

基本情報

  • 住所:〒470-2212 愛知県知多郡阿久比町大字卯坂字栗之木谷32-1
  • アクセス:
    名鉄河和線「坂部駅」下車 徒歩約8分
    知多半島道路「阿久比IC」より約5分
  • 公式HP:https://aguitown-kanko.com/history/histoy_sakabe.html

洞雲院

洞雲院は曹洞宗の寺院であり、知多四国霊場第15番札所、尾張三十三観音霊場第6番札所でもあります。一般的に、徳川家康の生母である「於大の方」の菩提寺(先祖を弔う寺院)として知られており、彼女の遺髪墓が存在しています。

毎年3月16日には、於大の方が女性の幸福を願って始めた「観音懺法会」、通称「おせんぼ」と呼ばれる法要が行われています。天下人家康の生母の菩提寺ということもあり、非常に立派なお寺ですので、歴史好きの方にはぜひ訪れて欲しいスポットです。

基本情報

花かつみ園

阿久比町では、6月上旬から中旬にかけて紫色の花菖蒲が咲き誇ります。町内ではこの花菖蒲のことを「花かつみ」と呼び、古くは幻の花といわれてきました。有名な桶狭間の合戦の際は、徳川家康の母である於大の方が、花かつみの「勝つ」に思いを込めて、仏前に捧げたという伝説も残されています。

万葉集の時代から多くの歌に詠まれていた花ですが、一時は絶滅したと噂されたこともあります。しかし昭和の時代に自生の株が発見され、保護が開始されました。現在ではその数を増やしており、訪れる人達の心を癒しています。

花かつみ園では基本的に6月4日から一般公開され、無料で見ることができます。阿久比町の中でも少し山手に位置していますので、徒歩で行くよりも車かタクシーで向かうことをおすすめします。また、見頃を迎える6月中旬には駐車場が混み合うことが予想されますので、注意しましょう。

基本情報

  • 住所:〒470-2211 愛知県知多郡阿久比町大字草木字上芳池1
  • アクセス:
    名鉄河和線「阿久比駅」下車 タクシーで約10分
    知多半島道路「阿久比IC」より約5分
  • 参考HP:https://www.aichi-now.jp/spots/detail/1002/

阿久比町の名産品

阿久比町は自然豊かな環境を活かした、様々な名産品が存在しています。中でも、以下の「あぐいブランド」として阿久比町観光協会が認定した商品は、町を代表する品々として有名です。

  • 知多美人そば
  • みかんジュース
  • 粗挽フランクフルト
  • コシヒカリ
  • 梅ジャム
  • 米こめロール
  • 麩まんじゅう

他にも数多くの名産品がありますので、ぜひ阿久比町を訪れた際には確認してみてください!

阿久比町のご当地グルメは何がある?

上述したように、阿久比町には、阿久比町観光協会が認定したブランド「あぐいブランド」があり、町内で昔から親しまれている飲食物や、農特産品が多数存在していますが、これらの食べ物を活かした名物となるようなご当地グルメは、残念ながら今のところ存在していないようです。

地元ブランドの強化に力を入れている自治体なので、今後このようなブランドを活かしたご阿久比町ならではのご当地グルメが盛んになっていくことを期待しています。

阿久比町の観光で自然を堪能!

阿久比町の特徴から観光地、さらには名産品までと町の魅力を一気にご紹介しました。

ホタルは自然豊かな環境はもちろん、水がキレイでなければ育てることが難しい生き物です。そんなホタルを育成できる阿久比町は、間違いなく優れた自然環境をもった地域だといえるでしょう。

名古屋からもアクセスも良好な地域ですので、一味変わった愛知旅行をしたいと考える場合は、足を伸ばして自然と歴史を阿久比町で満喫してください!